アクセスがあるのに問い合わせが来ない4つの原因と対処法

この章で学ぶこと

ホームページへのアクセスは増えているのに、問い合わせフォームからの連絡は増えない――この章では、アクセスが問い合わせに転換しない4つの原因と、それぞれの対処法を学びます。アクセスを集めることと、問い合わせにつなげることは別の課題だということを理解しましょう。

アクセスが問い合わせに転換しない原因は4つに分かれる

ホームページに訪れた相談者が問い合わせに至るには、いくつかの条件があります。その条件のどこかが欠けていると、アクセスは問い合わせに転換しません。

原因は大きく4つに分類できます。

  1. 料金が分からない
  2. 誰に相談するか分からない
  3. 問い合わせフォームが使いにくい
  4. ターゲットと来訪者がずれている

1〜3はサイトの中身の問題であり、比較的短期間で改善できます。4は集客の設計の問題であり、改善には時間がかかります。以下、それぞれの原因と対処法を見ていきましょう。

原因1: 料金が分からない — 費用ページの有無と内容を確認する

弁護士に相談することを検討している人にとって、最大の不安のひとつが費用です。ホームページに費用ページがない場合、相談者は「いくらかかるか分からない」という理由で離脱します

確認すべきポイント

  • 費用ページが存在するか
  • 相談料(無料か有料か)が明記されているか
  • 着手金や報酬金の目安が、分野ごとに示されているか
  • 分割払いの可否が書かれているか

案件ごとに金額が変わるため一律の金額を出せないことは多いです。その場合でも、「着手金:20万円〜50万円」のように範囲で示す、典型的なケースの費用を例示するなど、「要相談」で終わらせない工夫が必要です。

相談者は「高いから問い合わせない」のではなく、「分からないから問い合わせない」ことのほうが多いです。

原因2: 誰に相談するか分からない — プロフィールと写真を確認する

弁護士への相談は、人に悩みを打ち明けるという行為です。相手の顔と人となりが分からない状態で、個人的な問題を話す気にはなりにくいものです。

確認すべきポイント

  • 弁護士の顔写真が掲載されているか
  • 写真の画質は十分か(暗い・小さい・古い写真ではないか)
  • 経歴だけでなく、どの分野にどのくらい取り組んできたかが書かれているか
  • 弁護士としての考え方や、相談者への対応方針が伝わる内容になっているか

プロフィールページは、事務所のサイトの中で最も読まれるページのひとつです。アクセス解析でプロフィールページの閲覧数と滞在時間を確認すると、相談者がそのページをどの程度見ているかが分かります。閲覧数が多いのに問い合わせにつながっていない場合は、内容が不十分である可能性があります。

原因3: 問い合わせフォームが使いにくい — 項目数と導線を確認する

費用も分かる、弁護士の顔も見えた。それでも問い合わせに至らない場合、問い合わせフォーム自体に問題がある可能性があります。

項目数の問題

入力項目が多すぎるフォームは、途中で離脱されます。相談者にとって必要なのは「連絡が取れること」であり、この段階で案件の詳細をすべて入力させる必要はありません。最低限の項目は次のとおりです。

  • 名前(フルネームでなくてよい)
  • 連絡先(メールアドレスまたは電話番号)
  • 相談内容(自由記述、数行で可)

住所、年齢、相談分野の選択、希望日時など、項目が増えるほど離脱率は上がります。

導線の問題

問い合わせフォームへのリンクが、サイトのどこからでもアクセスできるかを確認しましょう。ヘッダーやサイドバーに問い合わせボタンがなく、問い合わせページにたどり着くまでに何回もクリックが必要な状態は、導線が悪いです。

また、スマートフォンでの表示も確認が必要です。弁護士を探す相談者の多くはスマートフォンを使っています。パソコンでは問題なくても、スマートフォンでフォームが入力しにくい場合は改善の余地があります。電話番号をタップで発信できるようにしておくことも有効です。

原因4: ターゲットと来訪者がずれている — 流入KWを確認する

原因1〜3がすべて問題ないのに問い合わせが来ない場合、そもそもサイトに来ている人が、想定している相談者ではない可能性があります。

これを確認するには、Googleサーチコンソールで検索クエリ(どんなキーワードで検索してサイトに来ているか)を確認します。

たとえば、離婚事件の相談者を集めたい事務所が、「弁護士 年収」「弁護士 なり方」といったキーワードでアクセスを集めていたとします。この場合、サイトに来ている人は弁護士への相談を検討している人ではなく、弁護士という職業に興味がある人です。アクセス数がいくら増えても、問い合わせにはつながりません。

対処法

相談者が検索するキーワードに対応した記事を作ることです。「離婚 弁護士 費用」「相続放棄 期限」「交通事故 慰謝料 相場」など、具体的な法律問題に関するキーワードで検索してくる人は、弁護士への相談を検討している可能性が高いです。

この原因は、サイトの修正だけでは解決しません。記事を追加して流入キーワードを変えていく作業が必要であり、効果が出るまでに数ヶ月かかります。

まとめ — 4つの原因を順に確認して、該当する箇所から改善する

アクセスがあるのに問い合わせが来ない場合の原因と対処法をまとめると、次のとおりです。

原因 確認方法 改善の難易度
料金が分からない 費用ページの有無と内容を確認 すぐ対応可能
誰に相談するか分からない プロフィールと写真を確認 すぐ対応可能
フォームが使いにくい 項目数とスマホ表示を確認 すぐ対応可能
ターゲットと来訪者のずれ サーチコンソールで流入KWを確認 数ヶ月かかる

原因1〜3はサイトの中身の修正であり、短期間で対応できます。まずこの3つを確認し、問題があれば修正しましょう。それでも改善しない場合に、原因4の流入キーワードの確認に進みます。すべてを一度に直そうとするのではなく、確認しやすい箇所から順に手をつけるのが現実的な進め方です。

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