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弁護士のGoogleビジネスプロフィール運用──写真・投稿・属性で依頼者の信頼を高める

結論・要点

Googleビジネスプロフィールの写真・投稿・属性は、依頼者が「この事務所に相談しよう」と判断する視覚的な信頼材料です。事務所の外観・内観・弁護士の写真を追加し、月1回の投稿で活動実態を見せるだけで、写真なし・更新なしの競合事務所との差が生まれます。本記事では弁護士事務所に特化した写真撮影・投稿・属性設定の実践方法を解説します。

目次

  1. 写真・投稿・属性がGoogleビジネスプロフィールの評価と依頼者の判断に与える影響
  2. 写真の撮影と追加──弁護士事務所に必要な写真の種類と撮り方
  3. 投稿機能の活用──月1回の投稿でGoogleビジネスプロフィールを活性化する
  4. 【モデルケース解説】離婚に注力する事務所のGoogleビジネスプロフィールコンテンツを充実させる
  5. 属性の設定──依頼者の検索条件に合致させる
  6. 写真・投稿でやってはいけないこと──ガイドライン違反と信頼低下

写真・投稿・属性がGoogleビジネスプロフィールの評価と依頼者の判断に与える影響

写真ありと写真なしで依頼者の反応はどう変わるか

「地域名 弁護士」で検索した依頼者がGoogleマップの検索結果を見たとき、最初に目に入るのは事務所の写真です。事務所の外観や弁護士の顔写真が表示されているプロフィールと、Googleのデフォルトアイコンだけが表示されているプロフィールでは、依頼者の印象はまったく異なります。

法律相談は依頼者にとって秘匿性の高い問題を扱う場です。「どんな場所に行くのか」「どんな弁護士が対応するのか」が事前に分かることは、初めて弁護士に相談する心理的ハードルを大きく下げます。写真がなければ、依頼者は不安を抱えたまま電話をかけるか、写真のある別の事務所を選ぶかの二択を迫られます。

投稿と属性がローカル検索の「関連性」に与える効果

Googleビジネスプロフィールの投稿機能を使って情報を発信すると、Googleに「この事務所は今も活動している」というシグナルが伝わります。投稿に含まれるキーワード(たとえば「離婚調停」「養育費」など)は、ローカル検索の「関連性」評価にも寄与します。依頼者が「地域名 離婚 弁護士」と検索したとき、離婚に関する投稿がある事務所のほうが関連性を認められやすくなります。

属性(事業の特徴を示すチェック項目)は、依頼者がGoogleマップのフィルタ機能で絞り込む際に使われます。「オンライン相談可」「バリアフリー対応」などの属性を正しく設定しておけば、条件に合致する検索結果に表示される可能性が高まります。

小規模事務所が写真・投稿で差をつけやすい理由

大手事務所はWebサイトやポータルサイトへの投資に力を入れる一方、Googleビジネスプロフィールの写真や投稿まで手が回っていないケースが少なくありません。小規模事務所の周囲を見ても、写真がデフォルトのまま、投稿がゼロという競合事務所は多いはずです。つまり、写真を5枚追加し、月に1回投稿するだけで、同じ地域の多くの事務所との差が生まれます。費用もかからず、即日で始められる施策です。

項目 あり なし 依頼者の反応
事務所の写真(外観・内観・弁護士) 事務所の雰囲気や弁護士の顔が分かる デフォルトアイコンのみ 写真ありの事務所は「ここなら行けそう」と安心感を持たれやすい
投稿(最新情報・コラム等) 最近の活動や専門分野が伝わる 活動実態が見えない 投稿ありの事務所は「今も動いている」と信頼される
属性(オンライン相談可等) フィルタ検索で表示される 条件絞り込みで除外される 「オンライン相談可」で検索した依頼者に見つけてもらえる

写真の撮影と追加──弁護士事務所に必要な写真の種類と撮り方

最低限追加すべき5種類の写真(外観・内観・弁護士・受付・会議室)

弁護士事務所のGoogleビジネスプロフィールに追加すべき写真は、大きく5種類あります。依頼者が「この事務所に行っても大丈夫か」を判断するために必要な情報を、視覚的に伝えることが目的です。

種類 撮影対象 撮影のコツ 注意点
外観 ビルの入口・看板・建物全体 依頼者が初めて来所する視点で、道路側から入口が分かるように撮影する。看板やビル名も入れる 通行人の顔が映り込まないよう人通りの少ない時間帯を選ぶ
内観(待合スペース) 受付周辺・待合の椅子・入口から見える景色 入口を入った依頼者の目線で撮影する。清潔感が伝わるよう整理整頓してから撮る 書類やファイルが映り込まないよう片付ける
弁護士 弁護士のプロフィール写真(上半身・スーツ着用) 自然光が入る窓際で、正面または斜め45度から撮影する。柔らかい表情を意識する 背景に個人情報や依頼者の資料が映らないようにする
受付 受付カウンター・入口の案内表示 「ここで受付をすればいい」と分かるアングルで撮影する スタッフの顔が映る場合は本人の許可を得る
会議室・相談室 相談用のテーブルと椅子・部屋の全体 依頼者が座る位置から撮ると、相談時のイメージが伝わりやすい ホワイトボードの記載内容を消してから撮影する

法律事務所に特有のポイントとして、依頼者は「初めて弁護士に会いに行く」という強い不安を抱えています。事前に事務所の場所や雰囲気、担当弁護士の顔が分かることで、来所のハードルは大きく下がります。これは飲食店や小売店の写真とは求められる役割が異なります。

弁護士事務所の写真撮影で気をつけること(書類映り込み・個人情報・清潔感)

弁護士事務所の写真撮影では、一般的な店舗にはない固有の注意点があります。最も重要なのは守秘義務への配慮です。

NG例 理由 改善方法
机の上に依頼者の書類やファイルが映っている 依頼者の氏名・事件内容が読み取れる可能性がある(守秘義務違反) 撮影前に机の上を片付け、書類は引き出しにしまう
ホワイトボードにメモや案件情報が書かれている 案件の内容や関係者名が映り込む可能性がある 撮影前にホワイトボードを消去する
ゴミ箱が溢れている・段ボールが積まれている 清潔感がなく、依頼者に不安を与える 撮影日は事前に清掃・整理整頓を行う
暗い室内で撮影しフラッシュを使用 不自然な影ができ、実際より暗い印象を与える 日中の自然光が入る時間帯に照明をつけて撮影する

スマートフォンで撮れる──プロ撮影は不要

Googleビジネスプロフィールに追加する写真は、スマートフォンのカメラで十分です。プロのカメラマンに依頼する必要はありません。以下のポイントを押さえれば、依頼者に安心感を与える写真が撮影できます。

  • 横向き(横長)で撮影する──Googleビジネスプロフィールの表示枠は横長のため、縦写真は上下が切れてしまう
  • 自然光を活用する──日中の明るい時間帯に、窓からの光を利用して撮影する
  • 解像度は720px以上を推奨──現在のスマートフォンであれば標準設定で問題ない
  • 手ブレを防ぐ──スマートフォンを両手で持ち、壁や机に肘をつけて固定する
  • 加工は最小限にする──明るさの微調整程度にとどめ、過度なフィルターは避ける

写真の追加手順と推奨サイズ

Googleビジネスプロフィールへの写真追加は、管理画面から数分で完了します。手順は以下のとおりです。

  1. Googleビジネスプロフィールの管理画面にログインする
  2. 左メニューから「写真」を選択する
  3. 「写真を追加」をクリックし、撮影した画像ファイルを選択する
  4. カテゴリ(外観・内観・チーム等)を選んでアップロードする
  5. 反映まで最大24時間かかる場合があるため、翌日に表示を確認する

推奨サイズは横720px以上、ファイル形式はJPGまたはPNGです。ファイルサイズは5MB以内に収めます(Googleビジネスプロフィール ヘルプ(Google))。スマートフォンで撮影した写真であれば、通常はそのままアップロードできます。

投稿機能の活用──月1回の投稿でGoogleビジネスプロフィールを活性化する

投稿の種類(最新情報・イベント・特典)と弁護士に適した使い方

Googleビジネスプロフィールの投稿機能には、「最新情報」「イベント」「特典」の3種類があります。弁護士事務所にとって最も使いやすいのは「最新情報」です。

「最新情報」は、事務所の活動や法律に関する情報を自由なテーマで発信できる汎用的な投稿タイプです。「イベント」は無料相談会や法律セミナーの告知に使えます。「特典」は初回相談無料などのキャンペーン告知に適していますが、弁護士の広告規程(日弁連 会規第44号)で過度な誘因表現が制限されるため、使用時は表現に注意が必要です。

投稿で書くべき内容──法律コラム・相談会案内・事務所からのお知らせ

弁護士事務所の投稿で効果が高いのは、依頼者の関心に直結するテーマです。たとえば、離婚に注力する事務所であれば「離婚調停の流れ」や「養育費の決め方」といった法律の基礎知識を短くまとめたコラムが有効です。離婚調停関連のキーワードは月間513,770回検索されており(キジラク調べ・抽出日: 2026-07-11)、依頼者の関心の高さが分かります。

投稿テーマを選ぶ際の注意点として、成功事例の詳細や依頼者の個人情報に触れる内容は避けてください。「離婚調停で有利な結果を得た事例」のような投稿は、守秘義務や広告規程に抵触するおそれがあります。

投稿に向くテーマ 投稿に向かないテーマ 理由
法改正の要点解説(例: 相続法改正のポイント) 特定の依頼者の解決事例 守秘義務に抵触する可能性がある
無料相談会・法律セミナーの案内 「必ず有利な結果を出します」等の効果保証 広告規程(第3条3号)で過度な期待を抱かせる表現は禁止されている
年末年始・GW等の営業日案内 他事務所との比較(「当事務所のほうが安い」等) 広告規程(第3条5号)で特定比較は禁止されている
新しい弁護士の着任・事務所移転のお知らせ 勝訴率や解決件数の具体的な数字 広告規程(第4条1号)で勝訴率の表示は禁止されている

投稿テンプレート3パターン(コラム型・案内型・お知らせ型)

投稿のたびにゼロから内容を考えるのは負担が大きいため、テンプレートを用意しておくと続けやすくなります。以下の3パターンを使い回すことで、月1回の投稿を無理なく継続できます。

パターン 見出し例 本文構成 規程チェック
コラム型 「離婚調停の流れと弁護士に相談するタイミング」 導入(1〜2文で読者の疑問を提示)→ 要点を3つ程度に整理 → 相談を促す一文 効果保証・成功事例の詳細を含まないか確認する
案内型 「◯月の無料相談会のご案内」 日時・場所・対象分野 → 予約方法 → 「お気軽にお問い合わせください」 「今すぐ相談しないと手遅れ」等の不安を煽る表現を含まないか確認する
お知らせ型 「年末年始の営業日のお知らせ」 営業日程 → 休業中の緊急連絡先(あれば) → 年始の挨拶 事実の告知のため規程上の問題は生じにくい

投稿の頻度と運用ルール

投稿頻度は月1回以上を目安にしてください。Googleビジネスプロフィールの投稿は、公開後7日間はGoogle検索結果のナレッジパネル(検索結果の右側に表示される事務所情報の枠)に表示されますが、7日を過ぎると検索結果上での表示は消えます。ただし、Googleビジネスプロフィール上には投稿履歴として残り続けるため、過去の投稿も依頼者が閲覧できます。

運用を続けるコツは、投稿作成を業務フローに組み込むことです。たとえば「毎月第1月曜日に投稿を作成する」とカレンダーに登録しておけば、忘れずに継続できます。1投稿あたりの作成時間は15〜30分が目安です。完璧な文章を目指す必要はなく、依頼者に役立つ情報を簡潔にまとめることを意識してください。

【モデルケース解説】離婚に注力する事務所のGoogleビジネスプロフィールコンテンツを充実させる

事務所の設定と現状のGoogleビジネスプロフィールコンテンツ状態

ここでは、前の記事と同じモデルケースの事務所を使って、Googleビジネスプロフィールのコンテンツを充実させる手順を具体的に解説します。

  • 弁護士2名(所長40代・若手30代)、事務員1名
  • 人口30万人の地方都市、駅近の雑居ビル3階
  • 注力分野: 離婚(離婚調停・養育費・財産分与)と相続
  • 現状のGoogleビジネスプロフィール: 基本情報(事務所名・住所・電話番号・営業時間)は設定済み。写真はゼロ(デフォルトアイコン)、投稿はゼロ、属性は未設定

この状態は、小規模法律事務所の多くに共通する「開設して基本情報だけ入れたまま放置」の典型です。ここから4つのSTEPで、依頼者に選ばれるプロフィールに仕上げます。

STEP1: 写真5枚の撮影と追加

まず、事務所の写真5枚を撮影してGoogleビジネスプロフィールに追加します。撮影は事務員に依頼し、所要時間は30分〜1時間です。

種類 撮影場所 撮影のコツ 担当
外観 ビル1階の入口(看板が見える位置) 道路側から、ビル名と事務所の看板が1枚に収まるアングルで横向きに撮影する 事務員
内観(待合) 3階エレベーターホールから事務所入口を見た位置 入口ドアと待合の椅子が映るように撮影する。書類は片付けておく 事務員
弁護士(所長) 相談室の窓際 自然光を使い、スーツ着用で上半身を正面から撮影する。柔らかい表情を意識する 事務員が撮影
弁護士(若手) 相談室の窓際 所長と同じ構図・背景で撮影し、統一感を出す 事務員が撮影
相談室 相談室全体(依頼者が座る側から) テーブルと椅子が見える構図で、ホワイトボードは消去してから撮影する 事務員

撮影が終わったら、Googleビジネスプロフィールの管理画面から「写真を追加」でアップロードします。5枚すべてのアップロードは10分程度で完了します。

STEP2: 初回投稿の作成と公開

次に、初回の投稿を作成します。この事務所は離婚に注力しているため、コラム型のテンプレートを使い、離婚調停に関する基礎知識をテーマにします。

投稿の例は以下のとおりです。種類は「最新情報」を選択します。

  • 見出し: 「離婚調停の流れと弁護士に相談するタイミング」
  • 本文: 「離婚調停は、家庭裁判所で調停委員を交えて話し合う手続きです。申立てから第1回期日まで1〜2ヶ月、解決まで3〜6ヶ月が一般的な目安です。調停を申し立てるか迷っている段階でも、弁護士にご相談いただけます。当事務所では離婚調停に関するご相談を受け付けております。お気軽にお問い合わせください。」
  • ボタン: 「詳細」→ 事務所Webサイトの離婚ページへリンク

投稿作成の所要時間は15〜20分です。完璧を目指す必要はなく、依頼者が「この事務所は離婚の相談ができるんだ」と分かることが重要です。

STEP3: 属性の確認と設定

写真と投稿を追加したら、属性を確認・設定します。Googleビジネスプロフィールの管理画面で「情報を編集」→「その他」から属性の一覧が表示されます。この事務所では以下の属性を設定します。

  • 「オンライン予約可」→ Webサイトに問い合わせフォームがあるため「はい」に設定
  • 「バリアフリー対応」→ ビルにエレベーターがあるため「はい」に設定
  • 「要予約」→ 弁護士相談は事前予約制のため「はい」に設定

STEP4: 月次投稿カレンダーの作成

最後に、今後12ヶ月分の投稿テーマをあらかじめ決めておきます。テーマを事前に決めることで、毎月「何を書こう」と悩む時間がなくなり、継続しやすくなります。

テーマ 投稿種類 規程チェック
1月 年始のご挨拶と営業開始日のお知らせ お知らせ型 事実の告知のため問題なし
2月 養育費の決め方──算定表の基本的な見方 コラム型 具体的な金額の保証をしない
3月 新年度を前に──離婚後の手続きで忘れがちなこと コラム型 不安を煽る表現を避ける
4月 新しい弁護士の着任・体制変更のお知らせ(該当する場合) お知らせ型 事実の告知のため問題なし
5月 GW期間中の営業日のお知らせ お知らせ型 事実の告知のため問題なし
6月 財産分与の対象になるもの・ならないもの コラム型 「必ず有利になる」等の効果保証をしない
7月 無料相談会のご案内(開催する場合) 案内型 「今すぐ相談しないと手遅れ」等の表現を避ける
8月 お盆期間中の営業日のお知らせ お知らせ型 事実の告知のため問題なし
9月 離婚調停を申し立てる前に準備しておくこと コラム型 具体的な事例で依頼者が特定されないよう注意する
10月 親権の判断基準──裁判所が重視するポイント コラム型 「必ず親権を取れる」等の効果保証をしない
11月 相続にも対応しています──遺言書作成のご案内 コラム型 離婚以外の分野も扱うことを伝える
12月 年末年始の営業日のお知らせ お知らせ型 事実の告知のため問題なし

離婚関連のキーワードは合計で月間3,484,500回検索されており(キジラク調べ・抽出日: 2026-07-11)、そのなかでも「離婚調停」関連が月間513,770回、「養育費」関連が月間440,250回と検索ボリュームが大きい分野です。投稿テーマを決める際に、自分の地域と注力分野でどのようなキーワードが検索されているかをキジラクのキーワードデータで確認すると、依頼者が関心を持つテーマが見えてきます。検索数の多いテーマを投稿に取り上げることで、依頼者のニーズに合った情報発信ができます。

キジラクでは、地域名と分野を指定するだけで、その地域で検索されているキーワードとボリュームを一覧で確認できます。投稿テーマの選定にご活用ください。

属性の設定──依頼者の検索条件に合致させる

弁護士事務所に関係する属性の一覧と設定方法

Googleビジネスプロフィールの属性とは、Googleが用意したチェック項目のなかから、該当するものを選んで設定する機能です。依頼者がGoogleマップで「オンライン相談可」などの条件で絞り込んだとき、属性が設定されていない事務所は検索結果から除外されます。

設定方法は、Googleビジネスプロフィールの管理画面で「情報を編集」→「その他」を選択し、表示される項目のなかから該当するものにチェックを入れるだけです。設定は数分で完了します。

属性名 意味 設定すべきケース
オンライン予約可 Webサイトやフォームから予約・問い合わせができる 問い合わせフォームや予約システムがある場合
オンラインで見積もり可 オンラインで費用の見積もりに対応できる 電話・メールで費用の概算を伝える対応をしている場合
バリアフリー対応 車椅子での来所が可能 ビルにエレベーターがあり、事務所入口に段差がない場合
要予約 来所前に予約が必要 弁護士相談は通常予約制のため、ほとんどの事務所が該当する
対応言語 日本語以外の言語で対応可能 英語や中国語等での相談対応が可能な弁護士がいる場合

「オンライン相談可」「バリアフリー対応」等の設定判断

属性の設定で最も重要なのは、実際に対応していることだけにチェックを入れることです。「オンライン予約可」と設定したのに予約フォームがなければ、依頼者の信頼を損ないます。

設定を迷う場合は、以下の判断基準で考えてください。「その属性の条件で来所・問い合わせがあったとき、実際に対応できるか」が基準です。対応できるならチェックを入れ、対応できないなら入れません。

なお、Googleが用意する属性は業種によって異なり、時期によって追加・変更されることがあります。半年に1回程度、管理画面で新しい属性が追加されていないか確認することをおすすめします。

写真・投稿でやってはいけないこと──ガイドライン違反と信頼低下

ストック写真・無関係な画像の使用

Googleビジネスプロフィールに追加する写真は、実際の事務所で撮影したものに限ります。フリー素材サイトのストック写真(モデルが写ったオフィスのイメージ写真等)を使ってはいけません。

ストック写真の使用には2つの問題があります。第一に、依頼者が来所したとき「写真と違う」と感じれば、信頼は一気に失われます。第二に、Googleのガイドラインでは、ビジネスの実態を正確に反映しない写真の掲載を禁止しています(Googleビジネスプロフィール ガイドライン(Google))。違反が検出されると、写真の削除やプロフィールの停止措置を受ける可能性があります。

依頼者が特定できる写真・事件情報の掲載

依頼者の写真、事件の書類、解決事例の詳細など、依頼者が特定される可能性のある情報は絶対に掲載してはいけません。これは弁護士の守秘義務(弁護士法第23条)に直結する問題です。

「こんな事件を解決しました」という投稿も、内容の具体性によっては依頼者の特定につながります。解決実績を伝えたい場合は、「離婚調停に関するご相談を多くいただいています」のように、個別の事件に触れない一般的な表現にとどめてください。

誇大な表現や効果保証を含む投稿

「必ず解決します」「他の事務所より有利な条件を引き出します」といった効果保証や比較表現は、日弁連の弁護士等の業務広告に関する規程(会規第44号)に抵触します。具体的には、以下の表現は使用できません。

  • 「必ず解決」「確実に有利な結果を出す」──過度な期待を抱かせる表現(規程 第3条3号)
  • 「今すぐ相談しないと手遅れになります」──過度な不安を煽る表現(規程 第3条4号)
  • 「地域で一番の実績」「他事務所より安い」──客観的根拠のない比較表現(規程 第3条5号)
  • 「勝訴率◯◯%」──勝訴率の表示そのものが禁止されている(規程 第4条1号)

投稿を公開する前に、「この表現は事実として証明できるか」「依頼者に誤った期待を持たせないか」を確認する習慣をつけてください。迷った場合は、事実の告知(相談会の日程、営業日の案内等)に絞るのが安全です。

✓ 実践チェックリスト

  • □ 事務所の外観写真を撮影しGoogleビジネスプロフィールに追加した
  • □ 事務所の内観・相談室の写真を追加した
  • □ 弁護士のプロフィール写真を追加した
  • □ 写真に書類・個人情報の映り込みがないか確認した
  • □ 初回の投稿を作成し公開した
  • □ 月1回以上の投稿計画(テーマ案)を決めた
  • □ 属性(オンライン相談可等)を確認し該当するものを設定した

写真・投稿・属性の運用ができました。次は「インサイトでの計測」の記事で、Googleビジネスプロフィールのインサイト(アクセス解析機能)を使い、ここまでの設定や運用がどのような効果を生んでいるかを数字で確認し、改善につなげる方法を学びます。

学んだ方法を、手間なく実践する。

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