弁護士・事務所紹介の作り方──10年20年先まで続く関係に耐える信頼
結論・要点
生前対策の事務所紹介ページで信頼の決め手になるのは、相続に詳しいという説明ではなく、10年後・20年後にもその約束を果たせる体制があるかです。遺言を作った日から執行の日までに、依頼者は判断能力を失うかもしれず、担当弁護士は引退しているかもしれません。この記事では、載せるべき内容(What)→検索データと総論で裏付ける理由(Why)→サンプルサイトの実例(How it looks)の3層で解説します。
目次
- 生前対策の事務所紹介ページに載せるもの(What)
- なぜ「長い関係に耐えるか」が決め手になるのか(Why)
- サンプルサイトで見る実例(How it looks)
- 実践チェックリスト
生前対策の事務所紹介ページで信頼の決め手になるのは、相続に詳しいという説明ではなく、10年後・20年後にもその約束を果たせる体制があるかです。遺言を作った日から執行の日までに、依頼者は判断能力を失うかもしれず、担当弁護士は引退しているかもしれません。この記事では、載せるべき内容(What)→検索データと総論で裏付ける理由(Why)→サンプルサイトの実例(How it looks)の3層で解説します。
生前対策の事務所紹介ページに載せるもの(What)
紹介ページは、弁護士個人を示すプロフィールブロックと、事務所の実態を示す事務所情報ブロックで構成します。生前対策で変わるのは、そのどちらにも時間の長さに耐えるかという基準が加わる点です。離婚や交通事故なら依頼から解決まで数ヶ月から1年で完結しますが、遺言は作成した時点では何も起きず、機能するのは依頼者が亡くなったあと。10年後、20年後かもしれません。
弁護士プロフィール10項目──生前対策では3項目が増える
プロフィールブロックには次の10項目を置きます。前半6項目は分野共通ですが、「遺言執行者としての就任と執行の経験」「他士業との連携体制と業務の線引き」「事務所の継続性」の3つはこの分野に固有で、書いている事務所はほとんどありません。
| 項目 | 生前対策での記載例 | 規程・表現上の注意点 |
|---|---|---|
| 顔写真 | 明るい背景・正面向き・単独の写真 | 過度な加工を避ける |
| 氏名 | 氏名と読み仮名を併記 | 特になし |
| 弁護士登録番号 | 番号を明記し、日本弁護士連合会の照会サービスで確認できる旨を添える | 登録情報と一字一句合わせる |
| 所属弁護士会 | 弁護士会名を明記 | 特になし |
| 経歴 | 学歴・勤務歴・生前対策の案件に携わった期間 | 年数や件数は数え方の定義を添える |
| 主な取扱分野(対策手段別) | 遺言、生前贈与、家族信託、事業承継、遺留分対策 | 「専門」は使わず「注力」「主な取扱分野」に置き換える |
| 遺言執行者としての就任と執行の経験 | 就任の形式、作成のみか執行まで担うか、執行業務の範囲 | 件数を書く場合は期間・対象・数え方の定義を添える |
| 他士業との連携体制と担当範囲 | 相続税申告・登記を自事務所と提携先のどちらが担当するかと、費用が別建てになる旨 | 実際には外部に任せる業務を自事務所で行うかのような表現は避ける |
| 事務所の継続性 | 設立年、弁護士法人化の有無、在籍弁護士数、担当交代時の引き継ぎ | 将来にわたる存続を保証する表現にはしない |
| メッセージ | 「作成して終わりにせず、内容の見直しと執行までお付き合いします」 | 「必ず揉めません」など結果の約束は不可 |
交通事故の紹介ページでは資料を読み解く力が中心に来ますが、生前対策で中心に来るのは関係を続ける力です。訪問者は今日の困りごとではなく、まだ起きていない出来事に備えようとしています。
遺言執行者への就任実績──「作って終わり」ではないことを示す
この分野で最も強い差別化材料が、遺言執行者への就任と執行の経験です。遺言書の作成だけを請け負う事務所は多く、料金表にも作成費用だけが並びます。しかし訪問者の本当の関心は、書いた紙が実際に動くかどうかにあります。遺言書の効力を調べる検索が13,200件あるのは、その不安の表れです。
紹介ページには次の3点を明記します。第一に、遺言執行者に就任する用意があるか。第二に、就任するとしてその指定が弁護士個人か、弁護士法人か。第三に、執行業務としてどこまで担うか——相続財産目録の作成、預貯金の解約と払戻し、不動産の名義変更の手配、相続人への報告のうち、自事務所が行う範囲です。
就任件数を数字で書く場合は根拠と定義を必ず添えます。「遺言書作成◯件」「就任◯件」「執行を完了◯件」は意味がまったく違い、混ぜて一つの数字にしてはいけません。
事務所の継続性──「自分が亡くなった後も、この事務所は残っているか」
他分野の訪問者が抱かない不安が、この分野にはあります。依頼した事務所が、成果の現れる時点まで存続しているかという不安です。離婚や交通事故では解決したときに事務所があれば足ります。生前対策では、依頼者が亡くなる時点で事務所が残っていなければ、遺言執行者の指定は宙に浮きます。
この不安に、多くの紹介ページは何も答えていません。答えるための材料は次の5つです。
| 材料 | 訪問者が抱く不安 | 紹介ページでの書き方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 設立年と沿革 | できたばかりの事務所ではないか | 設立年を明記し、取扱分野の変遷を短く添える | 年数の長さだけを強調しない |
| 弁護士法人化の有無 | 弁護士個人に何かあったら終わりではないか | 法人であれば法人名と設立年を書き、法人として遺言執行者に指定できる旨を添える | 法人でも解散はありうるため存続を断定しない |
| 在籍弁護士数と後継体制 | 担当が引退したら誰が引き継ぐのか | 複数名の在籍と、担当交代時に事案を引き継ぐ運用を書く | 実態のない体制を書かない |
| 遺言書の保管と管理 | 作った遺言書はどこで保管されるのか | 公正証書での作成、法務局の保管制度の利用、写しの管理といった選択肢と自事務所の関わりを書く | 保管の主体を誤解させない |
| 作成後の定期的な連絡 | 家族構成や財産が変わったらどうするのか | 数年ごとの内容確認や、法改正・税制改正時の連絡といった運用を書く | 実際に運用していない場合は書かない |
大事なのは永続を約束することではない点です。どの事務所も将来の存続は保証できません。示すべきは、個人ではなく仕組みで引き受けているという事実です。法人であること、複数名いること、引き継ぐ運用があること。訪問者はその3つで安心します。
税理士・司法書士との連携体制──線引きを書いてはじめて信頼になる
生前対策を弁護士だけで完結させている事務所は多くありません。相続税の申告は税理士法51条の通知と税務の実務体制が要り、登記も件数をこなす司法書士に任せたほうが早く安いことが多いためです(いずれも法律上は弁護士が行えます)。だから多くの事務所が「ワンストップ体制」と書きますが、その一語だけでは税務も登記も自事務所で行うかのように読まれかねません。
書くべきは体制の名前ではなく担当の割り振りです。誰が何をするのか、紹介するのか同席するのか、費用は別建てになるのか。相続税の試算を税理士に依頼し、その結果を踏まえて弁護士が遺言の内容を組み立てる——という順序まで書ければ、連携が実務として伝わります。
家族信託の実務経験──認知症になったあとも動き続ける仕組み
家族信託は、この分野で最も検索されている制度の一つです。制度名そのものが29,600件、意味を尋ねる検索が24,410件、手続きの調べ方が8,700件。同時に、危険1,300件・後悔1,300件・必要ない2,400件・デメリット3,200件と、不安を確かめる検索も並びます。
検索者がこの制度に引き寄せられる理由は、判断能力が失われたあとの財産の扱いです。口座凍結を調べる検索が1,300件、認知症と銀行口座を並べた検索が1,000件あります。遺言は亡くなったあとに効き始めますが、その手前の期間——判断能力を失ってから亡くなるまでの数年から十数年——を遺言はカバーしません。
紹介ページには、信託契約の設計、公正証書での作成、信託口口座の開設に関する対応、そして契約後に受託者となる家族へ継続的に助言する体制のどこまでを担うかを書きます。最後の一点が特に重要です。契約書を作って終わりの事務所と、その後も相談を受け続ける事務所は、別のサービスを提供しています。
事務所情報ブロック──出張相談と家族同席の可否
所在地と地図、電話番号、営業時間、相談方法、初回相談費用に加え、生前対策では2つを足します。1つは出張相談・自宅訪問の可否で、高齢の相談者が来所しにくいことは珍しくありません。もう1つは家族同席の可否です。この分野の相談は本人だけで来るとは限らず、子の世代が調べて連れてくる場合も多いためです。
なぜ「長い関係に耐えるか」が決め手になるのか(Why)
紹介ページはサイト全体の著者性の受け皿(総論05・07)
総論05で扱ったとおり、相続・生前対策は財産と家族関係の将来が変わる領域で、検索エンジンが信頼性を最も厳しく評価する分野に含まれます。総論07の著者性の観点でも、監修者名を出すだけでは足りません。紹介ページは著者性の受け皿であり、ここが空白だと記事側の監修表記の裏が取れません。
| 要素 | 紹介ページでの実装 | 生前対策で効く理由 |
|---|---|---|
| 経験 | 遺言執行者としての就任と執行、家族信託の契約設計と契約後の助言、事業承継の関与 | 作成だけでなく機能する場面まで扱った経験があるかが判断材料になる |
| 専門性 | 弁護士登録番号、経歴、対策手段別の取扱分野、他士業との線引き | 制度が複数の士業にまたがるため、どこまでを誰が担うかの明示が専門性の証明になる |
| 権威性 | 所属弁護士会、生前対策に関連する研修受講歴(事実がある場合のみ) | 資格と学習の裏付けが公開情報で確認できる |
| 信頼性 | 設立年、法人化の有無、在籍弁護士数、所在地・電話番号・営業時間・初回相談費用 | 成果が現れる時点まで存続しているかという、この分野固有の不安に直接答える |
「どこに頼むか選びたい」は2.2%──比べられている相手が弁護士ではない
以下の数値は、生前対策の検索キーワードのうち分野語を含み関心のはっきりした1,042件を集計したものです(キジラク調べ・2026-08-13集計・月間検索数100以上)。この1,042件のうち、「どこに頼むか選びたい」が最も強く現れているものは23件、全体の2.2%にすぎません。しかし決定的なのは比率ではなく比較されている相手です。
上位に並ぶのは「遺言書 司法書士」(1,300)、「家族信託 銀行」(1,170)、「遺言書 行政書士」(480)、「家族信託 手続き どこで」(420)、「家族信託 司法書士」(390)、「遺言書 作成 司法書士」(390)。一方で弁護士を名指しする検索は「遺言書 弁護士」(320)、「遺言 弁護士」(260)、「事業承継 弁護士」(220)と、いずれも小さい数字です。
つまり検索者はどの弁護士に頼むかではなく、そもそもどの職種に頼むかを比べています。他の分野なら争点名と結びついた「◯◯に強い弁護士」型の検索が並びましたが、生前対策では弁護士は選択肢の一つでしかありません。紹介ページが答えるべきは「なぜこの事務所か」の前に、「なぜ弁護士か」です。
その答えは、揉めたときに手が打てることと、揉める前提で内容を組み立てられることの2点にあります。遺留分をめぐる争いを想定して遺言を設計し、争いになれば代理人として対応し、遺言執行者としても動ける。この連続性は、比較の土俵そのものを変えます。
半数が「相談はまだ先」──今日の説得ではなく、思い出される準備
この分野の検索者の48%が「相談はまだ先」の段階にあり、「相談窓口を探すこと自体が目的の検索」は7件・0.7%しかありません。検索の性格は情報収集が90%。他の分野では相談を考え始めた検索者が多数派でしたから、時間軸が根本的に違います。
紹介ページの役割もこれに合わせて変わります。今日問い合わせさせるページではなく、数年後に思い出されるページです。訪問者は制度を調べ、比べ、いったん離れ、家族の状況が変わったときに戻ってきます。そのとき記憶に残るのは「親身になります」という姿勢の言葉ではなく、「遺言の執行まで担当する」「判断能力を失ったあとの財産管理まで扱う」という役割の具体です。
リスクを調べる検索が、継続性の不安を裏から映している
「制度の意味を知りたい」が253件・24.3%を占め、これまで扱ったどの分野よりも高い比率です。相続時精算課税制度(33,100)、家族信託(29,600)、事業承継(24,200)、公正証書遺言(24,200)と、検索者が名前しか知らない制度が並びます。
より紹介ページに直結するのが、リスクを確かめる45件・4.3%の検索です。家族信託の危険・後悔・必要ないという検索が示すのは、制度への疑念というより託した相手が最後まで面倒を見てくれるのかという疑念です。契約書だけ作って放置されれば、後悔という言葉が出てきます。契約後の関わり方を書くことが、この検索群への最も直接的な回答になります。
経歴・実績表示の注意点──就任件数の数え方と、断定を避ける表現
弁護士の業務広告に関する規程では、事実に基づかない表示や誤導のおそれのある表示が制限されます。「相続専門」「生前対策専門チーム」といった表記は、専門性の認定制度が整備されていないことを踏まえ使用を控えるのが実務上の扱いです。「生前対策に注力しています」「遺言・家族信託を重点的に取り扱っています」と置き換えます。
この分野で特に注意が要るのが断定表現です。「遺言を作れば必ず揉めません」「確実に節税できます」は言い切れないうえに誤導になります。遺言があっても遺留分をめぐる争いは起こりえますし、税制は改正されます。節税に触れるなら、税務が税理士の領域であることと、制度改正で結論が変わりうることを添えます。
もう一つが就任件数です。最も強い材料であるだけに、数え方の定義を欠いた数字は誤導のリスクを伴います。期間・対象・承諾ベースか完了ベースかを注記し、示せない場合は「就任と執行を継続して取り扱っています」という記述にとどめる判断も必要です。
サンプルサイトで見る実例(How it looks)
ここまでの設計が実際のページでどう見えるかを、サンプルサイトの事務所紹介ページで確認します。このサンプルは主に相続人側——すでに相続が起きて遺産分割や相続放棄に直面している訪問者——を想定した構成です。生前対策側に作り替えるとどこが変わるかという視点で読み替えます。
キャッチコピーと事務所概要──「専門」表記と、並べる順番
キャッチコピーは「相続のことだけを、深く」。分野を絞る宣言として明確で、生前対策側でもそのまま使える形です。ただし「深く」がどの方向の深さかは示されていません。生前対策側なら、深さより長さ——作成から執行まで担うこと——を一言添えるほうが効きます。
事務所概要は「2010年設立」「遺産分割・遺言・相続放棄・遺留分・生前対策など幅広い相続案件に対応」「提携税理士・司法書士と連携したワンストップ体制」と続きます。設立年の明記は継続性の材料として良い実装です。一方、修正点が3つ。1つ目は「相続専門の弁護士チーム」で、前節のとおり置き換えの対象です。2つ目は対応範囲の並び順で、遺産分割・相続放棄が先に来て生前対策は末尾の「など」に含まれています。生前対策側なら、遺言・生前贈与・家族信託・事業承継・遺留分対策という対策手段別に組み替えます。3つ目が「ワンストップ体制」で、線引きがないまま置かれています。
ビジョン・ミッション──「入口から完了まで」の時間軸を伸ばす
ビジョンには「相続の入口から完了までを一気通貫で支える」とあります。枠組みは良い設計ですが、相続人側では入口が相続開始、完了が遺産分割の終了で、その間は数ヶ月から1年程度。生前対策側では入口が遺言や信託契約の作成、完了が執行の終了で、その間に10年20年が空きます。同じ言葉でも意味する長さが違うので、「作成から執行まで、年単位でお付き合いします」と時間軸を明示して書き換えます。
ミッションの「紛争・税負担・手続きの煩雑さを最小化する」は、「最小化する」の断定が気になります。税負担は税制改正の影響を受け、紛争の有無は相続人側の事情にも左右されます。「軽減を目指して設計します」といった表現に調整します。
価値観5項目──最も効く一項目が、説明文のないまま置かれている
価値観は、ご相談者本位・専門性の追求・士業ネットワークによる連携・わかりやすい説明・誠実なコミュニケーションの5項目です。3つ目の「士業ネットワークによる連携」はこの分野で最も効く着眼で、検索者が弁護士・司法書士・行政書士・銀行を横並びに比べている以上、強い材料になります。
しかし項目名だけが並び、説明文がありません。標語のままでは他の4項目と同じ抽象語に埋もれます。誰が何を担当し費用がどう分かれるかまで書いて、はじめて判断材料になります。加えて生前対策側なら「長くお付き合いする」趣旨の項目を1つ足すべきです。5項目のどれも、関係が続くことを示していません。
相談者の声とCTA──生前対策側に差し替えるとどうなるか
相談者の声は3件で、いずれも架空である旨が明示されています。内容は、遺産分割協議が難航した事例、遺言書の検認と遺留分を検討した事例、認知症の親の生前対策として家族信託を提案した事例。3件目だけが生前対策側で、生前対策のサイトなら3件とも遺言・贈与・信託・事業承継の事例に差し替えます。
注意したいのが3件目の「安心して資産管理を任せられました」という表現です。生前対策の声は成果が「起きなかったこと」であるため、書き方を誤ると結果の保証と読まれます。事案の前提と、同様の結果を保証するものではない旨の注記を添えます。
末尾のCTAは「初回60分相談無料」で、電話番号が記載されています。相談料の明示は良い実装です。一方で住所と営業時間の記載がありません。10年20年の関係を託す相手として、実在を確認できる最低限の情報が欠けています。ここに出張相談・自宅訪問と家族同席の可否を足します。
このサンプルに足りないもの──弁護士個人と、事務所の継続性
最大の不足は弁護士個人のプロフィールが存在しないことです。顔写真も氏名も登録番号も所属弁護士会も経歴もなく、理念と対応範囲だけで構成されています。10項目のうち実質的に埋まっているのは取扱分野と設立年だけで、信頼性の中核が空白のまま公開された状態です。
2つ目の不足が、この分野で最も重い論点への沈黙です。遺言執行者を誰が務めるのか、この事務所は何年先まで続くのか——どちらにも一行も触れていません。訪問者が最後に確かめたいことが、まるごと抜けています。設立年という材料はすでにあるので、法人化の有無、在籍弁護士数、担当交代時の引き継ぎを足すだけで継続性のブロックは成立します。
注力する対策手段、他士業との線引き、遺言執行者としての関わり方を事務所プロフィールとして一度定義しておくと、キジラクで作成する記事の監修表記や導線にも同じ内容を反映できます。なお、同じ相続でも相続人側のサイトでは重心が変わります。すでに相続が起きている訪問者が確かめたいのは、長く付き合えるかではなく、目の前の協議や調停を進められる力だからです。
紹介ページ公開前の確認項目
- 顔写真・氏名・弁護士登録番号・所属弁護士会・経歴が掲載されているか
- 遺言執行者への就任と執行の経験が書かれ、作成のみか執行まで担うかが明確になっているか
- 遺言執行者の指定が弁護士個人か弁護士法人かを書き、担当者が交代した場合の扱いに触れているか
- 設立年・法人化の有無・在籍弁護士数など、事務所の継続性を示す材料が示されているか
- 遺言書の保管や数年ごとの見直し連絡など、作成後の関わり方が書かれているか
- 税理士・司法書士との連携について、誰が何を担当し費用がどう分かれるかの線引きが書かれているか
- 家族信託について、契約設計・公正証書化・信託口口座・契約後の助言のどこまで扱うかが明記されているか
- 「専門」表記を避け、「注力」「主な取扱分野」等の表現に置き換えているか
- 就任件数・実績を書く場合、数え方(期間・対象・承諾ベースか完了ベースか)の定義を添えているか
- 「必ず揉めない」「必ず節税になる」型の断定を避け、税制改正で結論が変わりうる旨を添えているか
- 所在地・地図・電話番号・営業時間・相談方法(オンライン・出張・自宅訪問)・家族同席の可否が明記されているか
生前対策の紹介ページは、今日の依頼を取りにいく場ではなく、10年後にも果たせる約束を示す場です。遺言執行者としての経験・事務所の継続性・他士業との線引き・家族信託の実務経験の4つを、断定を避けた表現で書き切ってください。次の記事では、制度解説を主力に据えたコラム記事の設計と、税制改正への追随の運用を扱います(→次の記事コラム記事(SEO記事)の書き方)。
監修: 花井 直哉(キジラク運営)