弁護士サイトのタイトルとメタディスクリプション──検索結果でクリックされる書き方
結論・要点
検索結果に表示されるタイトルとメタディスクリプションは、読者がサイトを訪れるかどうかを決める「入口」です。サイト構造やリンクを整えても、検索結果でクリックされなければ読者は訪れません。対象キーワード・地域名を含め、広告規程に配慮した表現でクリックされるタイトルとメタディスクリプションを書く方法を、弁護士サイトの実例で解説します。
目次
- タイトルとメタディスクリプションがクリック率を左右する──弁護士サイトでよくある3つの問題
- タイトルタグの基本──検索結果に表示される仕組みと文字数
- クリックされるタイトルの書き方──弁護士サイトの5つのポイント
- メタディスクリプションの書き方──120文字で読者を引きつける
- 【モデルケース解説】離婚に注力する事務所のタイトル・メタを書き直す
- 既存ページのタイトル・メタを診断して改善する手順
- タイトル・メタディスクリプションでやってはいけないこと
タイトルとメタディスクリプションがクリック率を左右する──弁護士サイトでよくある3つの問題
「サイト構造・URL設計」や「内部リンク設計」の記事で学んだとおり、サイトの土台を整えることは検索評価の前提です。しかし、サイト構造やリンクをどれだけ丁寧に設計しても、検索結果でクリックされなければ読者はサイトに訪れません。検索結果に表示されるタイトルとメタディスクリプション(検索結果のタイトル下に表示される説明文)は、読者が「このページを開くかどうか」を判断する最初の接点です。
弁護士サイトには、このタイトルとメタディスクリプションに関して共通する3つの問題が見られます。いずれも制作会社に依頼した当初の設定のまま放置されているケースが多く、改善の余地が大きい部分です。
タイトルがサイト名だけ・初期設定のまま
WordPressの初期設定では、各ページのタイトルが「○○法律事務所」というサイト名だけになっていることがあります。離婚のページも、養育費のページも、すべて同じ「○○法律事務所」と表示される状態です。
この状態では、検索結果にページが表示されても、そのページが何について書かれているのかが読者に伝わりません。「養育費 相場」と検索した人がタイトル「○○法律事務所」を見ても、養育費について解説しているページだと判断できないため、クリックされる可能性は低くなります。
メタディスクリプションが空欄になっている
メタディスクリプションを設定していない弁護士サイトは少なくありません。メタディスクリプションが空欄の場合、検索エンジンが本文の一部を自動的に抜き出して表示します。しかし、自動抽出された文章は、読者にとって記事の要点が伝わる内容になるとは限りません。
たとえば、ページ冒頭の挨拶文や事務所の住所情報が表示されてしまい、「このページを読めば養育費の相場がわかる」という判断材料を読者に提供できないケースがよく見られます。
キーワードを詰め込みすぎて不自然になっている
タイトルに「離婚 弁護士 相談 無料 費用 慰謝料 養育費」のようにキーワードを羅列しているケースもあります。検索で見つけてもらいたいという意図は理解できますが、この方法には2つの問題があります。
第一に、キーワードの羅列は読者に不信感を与えます。自然な日本語になっていないタイトルは、スパムサイトと同じ印象を持たれかねません。第二に、弁護士の業務広告に関する規程(日弁連会規第44号)の観点からも注意が必要です。「無料」「専門」などの表現を安易に使うと、誤導のおそれがある広告と判断されるリスクがあります。
| 問題パターン | 検索結果での見え方 | 改善の方向性 |
|---|---|---|
| タイトルがサイト名だけ | 「○○法律事務所」──ページ内容が伝わらない | ページのテーマを示すキーワードをタイトルに含める |
| メタディスクリプションが空欄 | 本文の一部が自動抽出され、意図と違う文が表示される | 記事の要点を120文字以内で設定する |
| キーワードの詰め込み | 「離婚 弁護士 相談 無料 費用 慰謝料」──不自然で不信感を与える | 1ページ1〜2キーワードに絞り、自然な文にする |
これら3つの問題はいずれも、タイトルとメタディスクリプションの「書き方」を知っていれば防げるものです。以降のセクションで、基本から実践まで順に解説します。
タイトルタグの基本──検索結果に表示される仕組みと文字数
タイトルを改善するには、まず「タイトルタグ」の仕組みを理解する必要があります。タイトルタグとは何か、どこに表示されるのか、何文字まで表示されるのかを押さえれば、書き方の基本が見えてきます。
タイトルタグとは何か──検索結果・ブラウザタブ・SNS共有での表示
タイトルタグとは、HTMLの<title>要素に設定するテキストのことです。ページの内容を一行で要約した「見出し」にあたります。タイトルタグは、主に3つの場所で使われます。
| 表示される場所 | 表示内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 検索結果(Google等) | 青いリンクテキストとして表示される | 文字数が長すぎると途中で「…」に切れる |
| ブラウザのタブ | タブに短縮されて表示される | 複数タブを開いたとき、先頭の数文字で区別される |
| SNS共有時 | URLを共有した際のプレビュータイトルになる | OGP(Open Graph Protocol)設定で別途指定も可能 |
3つの場所のうち、弁護士サイトの集客に最も直結するのは検索結果での表示です。検索結果に表示されるタイトルは、読者がクリックするかどうかを判断する最大の手がかりになります。
表示される文字数の目安と切れない書き方
検索結果に表示されるタイトルの文字数には目安があります。全角30〜32文字以内であれば、途中で切れずにすべて表示されます。32文字を超えると末尾が「…」に置き換えられ、伝えたい情報が見えなくなるおそれがあります。
たとえば「養育費の相場と算定方法|〔市名〕で離婚に注力する弁護士が解説します」は40文字を超えており、検索結果では後半が切れてしまいます。一方、「養育費の相場と算定方法|〔市名〕の弁護士が解説」であれば25文字程度に収まり、最後まで表示されます。重要な情報(対象キーワード・地域名)ほど先頭に配置し、32文字以内に収める意識が大切です。
WordPressでタイトルタグを設定する方法
WordPressでは、投稿や固定ページの「タイトル」欄に入力した文字がそのままタイトルタグに反映されます。ただし、テーマの設定によっては「記事タイトル | サイト名」のように自動でサイト名が付加される場合があります。この場合、サイト名の分だけ実質的に使える文字数が短くなるため、テーマの設定を確認してください。
より細かくタイトルタグを制御したい場合は、SEOプラグイン(All in One SEO、Yoast SEO、Rank Mathなど)を使います。SEOプラグインを導入すると、投稿の編集画面にタイトルタグ専用の入力欄が追加され、記事タイトルとは別に検索結果用のタイトルを設定できます。文字数のカウント機能もあるため、32文字以内に収まっているかをその場で確認できます。
クリックされるタイトルの書き方──弁護士サイトの5つのポイント
タイトルタグの仕組みを理解したところで、実際にクリックされるタイトルを書くための5つのポイントを解説します。弁護士サイトならではの注意点を含むため、一般的なSEO手法とは異なる部分もあります。
ポイント1: 対象キーワードを先頭に近く配置する
「キーワードの選び方」の記事で学んだとおり、各ページには対象とするキーワードがあります。そのキーワードをタイトルの先頭に近い位置に配置することで、検索者に「このページは自分が探している情報だ」と一瞬で伝えられます。
たとえば、「養育費 相場」(月間検索数33,100)をキーワードとするページであれば、「養育費の相場と算定方法|〔市名〕の弁護士が解説」のように、「養育費の相場」を先頭に置きます。「〔市名〕の弁護士が解説する養育費の相場について」のようにキーワードを後ろに回すと、検索結果の表示で重要な情報が埋もれてしまいます(キジラク調べ・抽出日: 2026-07-10)。
ポイント2: 地域名を含めて商圏を明示する
弁護士サイトにとって地域名は、タイトルに含めるべき最も重要な要素のひとつです。「キーワードの選び方」の記事で学んだ「地域×分野」の戦略を、タイトルで直接実装する方法です。
「養育費の相場と算定方法|〔市名〕の弁護士が解説」のように、地域名を含めることで「この弁護士は自分の地域で相談できる」という判断材料を読者に提供できます。地域名のないタイトルでは、全国対応の大手メディアやポータルサイトと区別がつかず、地域の弁護士を探している検索者にクリックされにくくなります。
ポイント3: 読者の検索意図に応える表現にする
同じ離婚分野でも、検索意図によってタイトルの表現は変わります。「キーワードの選び方」の記事で学んだ検索意図の分類を、タイトルに反映させます。
- 知りたい意図(例: 「離婚 調停 とは」月間検索数24,370)→「離婚調停の流れと費用をわかりやすく解説」
- 比べたい意図(例: 「協議 離婚 とは」月間検索数19,890)→「協議離婚の手続きと注意点」
- 相談したい意図(例: 相談直前のキーワード)→「〔市名〕の弁護士による無料相談受付中」
「知りたい」読者には「わかりやすく解説」「手続きの流れ」のように情報提供を示す表現が響きます。一方、「相談したい」読者には「無料相談」「初回相談30分無料」のように行動を促す表現が有効です。ただし、相談したい意図の表現には次のポイント4で述べる広告規程の注意が必要です(キジラク調べ・抽出日: 2026-07-10)。
ポイント4: 広告規程に注意が必要な表現を避ける
弁護士サイトのタイトルには、他の業種にはない固有の制約があります。日弁連の弁護士等の業務広告に関する規程(会規第44号)により、誤導のおそれがある表現や誇大な表現は使えません。タイトルも広告にあたる可能性があるため、以下の表現には注意が必要です。
| 注意が必要な表現 | 代替表現 | 根拠 |
|---|---|---|
| 「離婚専門の弁護士」──これは使えません | 「離婚に注力する弁護士」 | 客観性の担保なき専門表示は誤導のおそれ(指針) |
| 「勝訴率○%」──これは使えません | 使用不可(代替表現なし) | 勝訴率の表示自体が禁止(規程 第4条1号) |
| 「必ず解決します」──これは使えません | 「丁寧にサポートします」 | 過度な期待を抱かせる表現(規程 第3条3号) |
| 「業界No.1の実績」──これは使えません | 「年間相談件数○件の実績」 | 特定の比較による優位表示(規程 第3条5号) |
次に、タイトル全体として良い例と悪い例を対比します。
| ポイント | 良い例 | 悪い例 |
|---|---|---|
| キーワードの配置 | 養育費の相場と算定方法|〔市名〕の弁護士が解説 | 〔市名〕の弁護士による離婚のご案内ページ |
| 地域名の明示 | 離婚調停の流れ|〔市名〕の弁護士が手続きを解説 | 離婚調停の流れと費用について |
| 検索意図への対応 | 協議離婚の手続きと注意点|〔市名〕の弁護士 | 離婚 協議 手続き 流れ 注意 費用 |
| 広告規程への配慮 | 離婚に注力する弁護士 | 離婚専門弁護士──これは使えません |
| サイト名の統一 | 養育費の相場|○○法律事務所 | 養育費の相場(○○法律事務所公式HP) |
ポイント5: サイト名を末尾に統一フォーマットで付ける
タイトルの末尾には「|○○法律事務所」のように、サイト名を統一したフォーマットで付けます。これにより、検索結果に複数のページが表示されたときに「同じ事務所のサイトである」と読者に認識されやすくなります。
フォーマットは「|(全角パイプ)+事務所名」が一般的です。全ページで同じフォーマットにすることで、ブランドとしての一貫性が生まれます。ただし、サイト名の分だけ使える文字数が減るため、事務所名が長い場合は略称の使用も検討してください。「養育費の相場と算定方法|○○法律事務所」であれば、記事のテーマ+地域+事務所名が一目で伝わります。
メタディスクリプションの書き方──120文字で読者を引きつける
タイトルの書き方を押さえたところで、次はメタディスクリプションです。検索結果でタイトルの下に表示される説明文であり、読者が「このページを読むべきか」を判断するもうひとつの材料です。
メタディスクリプションとは何か──検索順位への直接効果はないが重要な理由
メタディスクリプションとは、HTMLの<meta name=”description”>タグに設定するテキストのことです。検索結果では、タイトルの下に灰色の文字で表示されます。
Googleは公式に、メタディスクリプションを検索順位の直接的な要因としては使用していないと明言しています。しかし、メタディスクリプションはクリック率に影響します。クリック率が高いページは「検索者のニーズに応えている」と間接的に評価されるため、結果としてSEO(検索エンジン最適化)にもプラスに働きます。
また、メタディスクリプション内に検索キーワードと一致する語があると、その部分が太字で表示されます。「養育費 相場」で検索した人に対して、メタディスクリプション内の「養育費」「相場」が太字になることで、ページの関連性が視覚的に伝わりやすくなります。
120文字以内で書く3つのルール
メタディスクリプションを書く際には、以下の3つのルールを守ります。
- 120文字以内に収める: パソコンでは最大120文字程度、スマートフォンでは60〜70文字程度が表示されます。スマートフォンでの表示を考慮し、重要な情報は前半60文字以内に含めるのが理想です。
- 記事の結論・読者が得られるものを含める: 「この記事を読めば何がわかるか」を明示します。弁護士の記事であれば「相場」「手続きの流れ」「必要書類」など、読者が求めている具体的な情報を示します。
- 対象キーワードを自然に含める: キーワードをタイトルと同様に自然な文中に含めます。太字表示の効果により、検索結果でページの関連性が伝わりやすくなります。ただし、キーワードの繰り返しや羅列は避けてください。
弁護士記事のメタディスクリプション例文テンプレート
弁護士サイトの記事向けに、メタディスクリプションのテンプレートを用意しました。以下のテンプレートに沿って、各記事のメタディスクリプションを作成してください。
テンプレート: 〔地域名〕で〔分野〕に注力する弁護士が〔テーマ〕をわかりやすく解説。〔読者が得られること〕。〔行動を促す一文〕
| 項目 | テンプレート | 養育費記事の適用例 | 離婚調停記事の適用例 |
|---|---|---|---|
| 地域名+分野 | 〔地域名〕で〔分野〕に注力する弁護士が | 〔市名〕で離婚に注力する弁護士が | 〔市名〕で離婚に注力する弁護士が |
| テーマ | 〔テーマ〕をわかりやすく解説。 | 養育費の相場と算定方法をわかりやすく解説。 | 離婚調停の流れと費用をわかりやすく解説。 |
| 読者が得られること | 〔読者が得られること〕。 | 算定表の読み方や増額・減額の条件がわかります。 | 申立てから成立までの手順と必要書類がわかります。 |
| 行動を促す一文 | 〔行動を促す一文〕 | 初回相談についてもご案内しています。 | 調停に不安がある方はお気軽にご相談ください。 |
養育費記事の完成例: 「〔市名〕で離婚に注力する弁護士が養育費の相場と算定方法をわかりやすく解説。算定表の読み方や増額・減額の条件がわかります。初回相談についてもご案内しています。」(約80文字)
離婚調停記事の完成例: 「〔市名〕で離婚に注力する弁護士が離婚調停の流れと費用をわかりやすく解説。申立てから成立までの手順と必要書類がわかります。調停に不安がある方はお気軽にご相談ください。」(約90文字)
いずれも120文字以内に収まり、対象キーワード(養育費・相場、離婚調停・流れ・費用)が自然に含まれています。テンプレートはあくまで型ですので、記事の内容に合わせて表現を調整してください。
【モデルケース解説】離婚に注力する事務所のタイトル・メタを書き直す
ここまで学んだ知識を使い、実際の事務所を想定してタイトルとメタディスクリプションを書き直します。「サイト構造・URL設計」「内部リンク設計」の記事と同じ事務所設定で、検索データの実数値を使いながら改善の手順を解説します。
事務所の設定と現状のタイトル・メタ
想定する事務所は、弁護士2名・人口30万規模の地方都市に所在し、離婚と相続を中心に交通事故・債務整理も扱う街弁型の事務所です。サイトは開業時に制作会社に依頼して作ったまま、タイトルとメタディスクリプションには手を入れていません。
現状の問題点は以下のとおりです。
- 全ページのタイトルが「離婚について|○○法律事務所」「養育費について|○○法律事務所」のようにテーマが曖昧
- メタディスクリプションはすべて未設定(検索エンジンが本文から自動抽出している状態)
- タイトルに地域名が含まれていない
この事務所は離婚を看板分野としているため、離婚分野の主要5ページのタイトル・メタを改善します。
STEP1: 対象キーワードと地域名を確認する
まず、各ページの対象キーワードを確認します。「キーワードの選び方」の記事で学んだとおり、1ページにつき1つの主要キーワードを定め、そのキーワードに合わせてタイトルを設計します。離婚分野の検索データから、主要5ページの対象キーワードを以下のように設定します。
- 養育費ページ: 「養育費 相場」(月間検索数33,100)
- 離婚調停ページ: 「離婚 調停 とは」(月間検索数24,370)
- 協議離婚ページ: 「協議 離婚 とは」(月間検索数19,890)
- 親権ページ: 「親権」(カテゴリ全体のキーワード数1,049件)
- 財産分与ページ: 「財産分与」(カテゴリ全体のキーワード数586件)
(キジラク調べ・抽出日: 2026-07-10)
地域名は、この事務所が所在する〔市名〕を使います。「〔市名〕の弁護士」というフレーズをタイトルに含めることで、地域の弁護士を探している検索者にクリックされやすくなります。
STEP2: タイトルを5ポイントに沿って書き直す
前セクションで学んだ5つのポイントを当てはめて、各ページのタイトルを書き直します。ポイントを振り返ると、(1)対象キーワードを先頭に近く配置、(2)地域名を含める、(3)検索意図に応える表現、(4)広告規程への配慮、(5)サイト名を末尾に統一フォーマットで付ける──の5つです。
養育費ページを例に手順を示します。対象キーワード「養育費 相場」は「知りたい」意図です。先頭に「養育費の相場」を配置し、内容を補足する「算定方法」を加えます。地域名は「〔市名〕の弁護士が解説」の形で含め、末尾に「|○○法律事務所」を統一フォーマットで付けます。完成形は「養育費の相場と算定方法|〔市名〕の弁護士が解説|○○法律事務所」です。広告規程に注意が必要な表現は含まれていません。
STEP3: メタディスクリプションを3ルールで書く
タイトルが決まったら、メタディスクリプションを3つのルール(120文字以内・結論を含める・キーワードを自然に含める)に沿って作成します。前セクションのテンプレートを使い、養育費ページのメタディスクリプションを書きます。
「〔市名〕で離婚に注力する弁護士が養育費の相場と算定方法をわかりやすく解説。算定表の読み方や増額・減額の条件がわかります。初回相談についてもご案内しています。」(約80文字)
対象キーワード「養育費」「相場」が自然に含まれ、読者が得られる情報(算定表の読み方・増額減額の条件)が明示されています。120文字以内に収まっているため、スマートフォンでも要点が表示されます。
STEP4: 改善前後の比較と期待効果
5ページすべてのタイトル・メタディスクリプションを改善した結果を一覧で比較します。
| ページ名 | 改善前タイトル | 改善後タイトル | 改善後メタディスクリプション |
|---|---|---|---|
| 養育費 | 養育費について|○○法律事務所 | 養育費の相場と算定方法|〔市名〕の弁護士が解説|○○法律事務所 | 〔市名〕で離婚に注力する弁護士が養育費の相場と算定方法を解説。算定表の読み方や増額・減額の条件がわかります。 |
| 離婚調停 | 離婚調停について|○○法律事務所 | 離婚調停の流れと費用|〔市名〕の弁護士が解説|○○法律事務所 | 〔市名〕で離婚に注力する弁護士が離婚調停の流れと費用を解説。申立てから成立までの手順と必要書類がわかります。 |
| 協議離婚 | 協議離婚について|○○法律事務所 | 協議離婚の手続きと注意点|〔市名〕の弁護士が解説|○○法律事務所 | 〔市名〕で離婚に注力する弁護士が協議離婚の進め方を解説。離婚協議書の書き方や公正証書の作成手順がわかります。 |
| 親権 | 親権について|○○法律事務所 | 離婚時の親権の決め方|〔市名〕の弁護士が解説|○○法律事務所 | 〔市名〕で離婚に注力する弁護士が親権の判断基準と手続きを解説。親権者の決め方や調停での主張ポイントがわかります。 |
| 財産分与 | 財産分与について|○○法律事務所 | 離婚の財産分与の進め方|〔市名〕の弁護士が解説|○○法律事務所 | 〔市名〕で離婚に注力する弁護士が財産分与の考え方と手続きを解説。対象となる財産の範囲や分割方法がわかります。 |
(キジラク調べ・抽出日: 2026-07-10)
改善前は「○○について」という曖昧なタイトルにメタディスクリプションなしという状態でした。改善後は、各ページに固有のキーワードと地域名が含まれ、メタディスクリプションで記事の要点が伝わるようになっています。検索者が「養育費 相場」で検索した際に、「養育費の相場と算定方法|〔市名〕の弁護士が解説」というタイトルが表示されれば、自分の地域で養育費に詳しい弁護士の解説が読めると判断できます。
キジラクのサイト診断機能では、タイトルタグやメタディスクリプションの設定状況も自動チェックできます。学んだ書き方のルールに沿っているかどうかを、自社サイトで確認してみてください。
既存ページのタイトル・メタを診断して改善する手順
新規記事だけでなく、すでに公開しているページのタイトル・メタディスクリプションも改善の対象です。既存ページの診断と改善を効率よく進めるための3つの手順を解説します。
Search Consoleでクリック率を確認する
Google Search Console(Googleが無料で提供するサイト管理ツール)の「検索パフォーマンス」レポートを使い、各ページのクリック率(CTR)を確認します。表示回数が多いのにクリック率が低いページは、タイトルやメタディスクリプションに改善の余地がある可能性が高いです。
確認手順は、Search Consoleにログインし、「検索パフォーマンス」→「ページ」タブを開き、表示回数とクリック率を比較します。たとえば、養育費のページが月に500回表示されているのにクリック率が1%以下であれば、タイトルやメタディスクリプションが検索者の期待と合っていない可能性を疑います。
タイトル・メタが未設定のページを洗い出す
次に、タイトルやメタディスクリプションが未設定・不十分なページを一覧化します。確認方法は2つあります。
- SEOプラグインの一覧画面: All in One SEOやYoast SEOなどのプラグインを導入していれば、管理画面の投稿一覧からタイトル・メタの設定状況を一覧で確認できます。未設定のページが一目でわかります。
- ソースコードの確認: プラグインがない場合は、各ページのソースコード(ブラウザで「ページのソースを表示」)を開き、<title>タグと<meta name=”description”>タグの内容を目視で確認します。
未設定ページが多い場合、すべてを一度に改善する必要はありません。次の手順で優先順位をつけて進めます。
優先順位をつけて書き直す
改善の優先順位は「看板分野のまとめ記事→看板分野の個別記事→その他の分野」の順です。検索需要が大きく、集客の柱になるページから先に改善することで、効果が出やすくなります。
| 改善対象 | 確認方法 | 改善効果 |
|---|---|---|
| 看板分野のまとめ記事 | Search Consoleで表示回数が多く、CTRが低いページを特定 | 検索結果からの流入増加が最も見込める |
| 看板分野の個別記事 | SEOプラグインの一覧画面でタイトル・メタの設定状況を確認 | まとめ記事からの回遊と合わせて流入を増やせる |
| その他の分野・固定ページ | ソースコードで未設定ページを洗い出す | サイト全体の品質向上に貢献する |
タイトルやメタディスクリプションの改善は、記事を一から書き直すよりもはるかに短時間で実施できます。まずは看板分野の5〜10ページから着手し、Search Consoleでクリック率の変化を確認しながら他のページに広げていくのが効率的です。サイト全体の診断や改善をまとめて進めたい場合は、キジラクの専門サイト制作代行サービスも活用できます。
タイトル・メタディスクリプションでやってはいけないこと
最後に、タイトルとメタディスクリプションで避けるべき4つの行為を整理します。いずれも弁護士サイトで見かける問題です。
全ページ同じタイトルにする
全ページのタイトルが「○○法律事務所」だけになっているケースです。検索エンジンは同じタイトルの複数ページを「内容が重複している」と判断する可能性があります。読者にとってもページの区別がつかず、クリックされにくくなります。各ページのテーマに合わせた固有のタイトルを設定してください。
キーワードを3つ以上詰め込む
1つのタイトルにキーワードを3つ以上詰め込むと、自然な日本語として成立しなくなります。「離婚 弁護士 相談 費用 慰謝料 養育費」のような羅列は、検索エンジンのスパムポリシーに抵触するおそれもあります(出典: 「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」Google 検索セントラル)。1ページにつき対象キーワードは1〜2個に絞り、自然な文章として構成してください。
誇大・不安をあおる表現を使う
「必ず解決します」「今すぐ相談しないと手遅れになります」のような表現は、弁護士の業務広告に関する規程に抵触するおそれがあります。「必ず解決」は規程第3条3号(過度な期待)、「今すぐ相談しないと手遅れ」は規程第3条4号(過度な不安)に該当する可能性があります。これらの表現は使えません。「丁寧にサポートします」「お気軽にご相談ください」のように穏当な表現を選んでください。
メタディスクリプションに嘘を書く
メタディスクリプションの内容と記事の実際の内容が異なると、読者は「思っていた情報と違う」と感じて離脱します。この直帰の割合が高まると、検索エンジンが「検索者のニーズに応えていない」と判断し、検索順位にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。メタディスクリプションは記事の内容を正確に要約した文章にしてください。
✓ 実践チェックリスト
- □ 看板分野の主要ページにタイトルタグが設定されているか確認した
- □ タイトルに対象キーワードが先頭に近く含まれているか確認した
- □ タイトルに地域名が含まれているか確認した
- □ タイトルに広告規程上の注意が必要な表現がないか確認した
- □ メタディスクリプションが空欄でないか確認した
- □ メタディスクリプションが120文字以内で記事の要点を伝えているか確認した
- □ サイト名の付け方が全ページで統一されているか確認した
タイトルとメタディスクリプションの書き方を学びました。次の「見出し構成の設計」の記事では、記事内部の見出し(大見出し・中見出し・小見出し)を論理的に設計する方法を学びます。タイトルで読者を引きつけた後、見出しで「この記事は自分の疑問に答えてくれる」と確信してもらうことが大切です。