弁護士が近隣事務所とホームページを見比べる4つの項目
結論・要点
近隣の事務所とサイトを見比べても違いを言えないのは、全体として眺めているためです。取扱分野の見せ方・費用の見せ方・相談の進み方・弁護士本人の見え方の4つに分けて同じ表に並べれば、項目ごとに「自分の側が具体」「同じ」「相手の側が具体」のどれかに分かれ、どこから手を付けるかが決まります。比べるのは書いてあるものの有無であって、相手の事務所の良し悪しではありません。
目次
- 近隣の事務所と見比べても違いを言えないとき──サイト全体ではなく4つの項目に分けて並べる
- 取扱分野の見せ方──一覧の名前が同じでも、分野ごとのページがあるかで分かれる
- 費用の見せ方──金額の高い安いではなく、総額の見通しを渡せているかを見る
- 相談の進み方と弁護士本人の見え方──経歴の並びではなく、受けてきた相談の中身で分かれる
- 【モデルケース解説】相続と離婚を扱う事務所が、近隣の事務所と並べて手を付ける順を決める
- 4つとも「同じ」と判定されたとき──比べる相手を変えるか、分野を1つ決めて書き分ける
- まとめ──近隣事務所との違いは、4つの項目に並べれば指摘できる
近隣の事務所と見比べても違いを言えないとき──サイト全体ではなく4つの項目に分けて並べる
見比べたのに、どこが違うのかを言えない
同じ市内で同じ分野を扱う弁護士のサイトを、順に開いてみる。取扱分野の並びはほとんど同じ。費用のページも似たような表。相談の流れの説明も、どこかで見た書き方。並べて見たのに、どこが違うのかを一言で言えない。かといって、見た目を新しくすれば相談が増えるとも思えない。
ホームページはあるのに問い合わせがほとんど来ず、相談の入り口が紹介とポータルサイトに寄っている事務所では、近隣と横並びに見えたまま止まりやすくなります。事務所でウェブ集客を担当する事務員や広報の方も同じです。
前のページまでで、自社サイトを持つ理由と、かけた費用を相談の数に引き直して見る方法を扱いました。ここからの章ではサイトの中身を整えていきますが、どこから手を付けるかが決まっていなければ、直す場所が印象で選ばれてしまいます。
この章の先頭にあたるこのページでは、近隣の事務所と自分のサイトを同じ表に並べて、どこに差が出ているかを決めるところまでを扱います。まず4つの項目と判定の分かれ方を示し、続いて項目ごとに、よく見る書き方と判定の目安を並べます。最後に、並べても差が出なかった場合の扱いを置きます。サイトそのものの直し方は後続のページで扱い、デザインの良し悪しと制作費の相場は扱いません。
見比べる場所を4つに絞る──取扱分野・費用・相談の進み方・弁護士本人
サイトを全体として眺めて比べても、違いは出てきません。「なんとなく相手のほうが整って見える」で終わってしまうためです。見比べる場所は、次の4つに絞ります。
- 取扱分野の見せ方──一覧の名前だけなのか、分野ごとのページになっているのか
- 費用の見せ方──初回相談の受け方と、依頼したあと何にいくらかかるかが書いてあるか
- 相談の進み方──申し込んでから面談までに何が起きるかが書いてあるか
- 弁護士本人の見え方──経歴のほかに、受けてきた相談の中身や対応の姿勢が書いてあるか
この4つは、初めて弁護士に依頼する人が事務所のサイトで確かめようとすることを、ウェブ集客を支援する側の見立てとして置いたものです。相談者が実際にどのページを開いたかを調べた数字を持っているわけではありません。ですから、4つのうちどれが相談の数にどれだけ効くか、という順位は付けません。4つを同じ重さで並べて、差が出ている項目から手を付ける、という使い方をします。
この4つが自分の事務所でも当たっているかは、事務所の側で確かめられます。相談を受けたときに、来所の前に見たページを聞いて受付の記録に一行だけ残していけば、どこが読まれているかが自分の事務所の記録として残ります。
比べる相手の選び方と、見る順番
見比べる作業は、次の順で進めます。
- 比べる相手を3件選ぶ。 自分が扱う分野の名前と地域名で検索して上のほうに出てくる、規模の近い事務所を選びます。規模が大きく離れた事務所は、差が出ても自分の側で直せるものになりません。
- 相手を先に、自分を最後に見る。 選んだ相手を同じ順で通して見てから、最後に自分のサイトを開きます。記憶で判定せず画面を開いて見ると、書いたつもりで公開されていない項目が見つかります。
- 1項目1行の言葉で記録する。 印象の言葉ではなく、書いてあるものの名前で書きます。「分野ごとのページあり/相談の流れは一行だけ」のような書き方です。印象で書くと、直す場所が決まりません。
- 項目ごとに3つに分ける。 「自分の側が具体」「同じ」「相手の側が具体」の3つです。
比べているのは、書いてあるものの有無と細かさであって、相手の事務所の良し悪しではありません。評価する作業だと考えると、判定が「相手のほうが良い」に寄り、直す場所が表に残らなくなります。
判定が出そろえば、手を付ける順が決まる
相手の側が具体と判定した項目が、いま自分のサイトに欠けているものです。同じと判定した項目は、直しても近隣との差にはならないので後回しにできます。自分の側が具体な項目は、そのまま残します。
記録する表は次の形です。相手の欄には事務所名を入れず、事務所A・B・Cで構いません。2列目は、上に書いたとおり支援する側の見立てです。
| 見比べる項目 | 相談者がそこで確かめようとすること(見立て) | 自分のサイト | 事務所A | 事務所B | 事務所C |
|---|---|---|---|---|---|
| 取扱分野の見せ方 | 自分の困りごとを扱っているか。頼んだらどう進むのか | ||||
| 費用の見せ方 | 初回にいくらかかるか。依頼したら総額でどのくらいか | ||||
| 相談の進み方 | 申し込んだあと誰からいつ返事が来て、面談で何をするか | ||||
| 弁護士本人の見え方 | 誰が対応するのか。この人に話して大丈夫か |
この表に、見た目やデザインの欄は置いていません。書いてある中身が同じままで見た目だけを新しくすると、相談者が比べる材料は前と同じものが残るためです。
取扱分野の見せ方──一覧の名前が同じでも、分野ごとのページがあるかで分かれる
よく見る3つの見せ方
最初に判定するのは取扱分野です。近隣と見比べて、いちばん「同じだ」と見えやすいのがここだからです。ただし、一覧の名前が同じでも、その先が同じとは限りません。見せ方は、おおむね次の3つに分かれます。
| 分野の見せ方 | 相談者が受け取るもの | 自分の側でできる書き換え方 |
|---|---|---|
| 取扱分野を一覧で並べているだけ | 扱っている分野の名前。当てはまるかは相談者の側で判断することになる | 相談を受けることが多い分野から、独立したページを一つ作る |
| 分野ごとのページはあるが、法律の一般的な解説になっている | 制度の説明。事務所が何をするのかは分からない | 解説はそのまま残し、その分野で受けている相談の入り方・進め方・かかる期間を足す |
| 分野ごとに、受けてきた相談の型と進め方を書いている | 自分の状況に近い話があるか。頼んだあとに何が起きるかの見当 | すでに具体。次は同じ書き方を別の分野に広げる |
自分と相手が表のどの行に当たるかで判定します。同じ行なら「同じ」、相手だけが下の行なら「相手の側が具体」です。一覧の名前を見比べても判定が付かないのは、名前の並びが3つのどれでも同じに見えるためです。
一覧だけの状態と、分野ごとのページがある状態で何が変わるか
変わるのは、相談者と出会う場所の数です。相続の分け方で揉めている人が相続の言葉で探したとき、その言葉が載っているページが自分のサイトになければ、見つけてもらう場所が一つ減ります。近隣の事務所だけが分野ごとのページを持っていれば、その人は相手のページに辿り着きます。
分野ごとのページを作る順は、いま相談を受けることが多い分野から取ります。どの分野を看板にするかの決め方は「取扱分野の選び方と優先順位」で扱っています。ここで決めるのは、そのページが有るか無いか、どこまで書かれているかまでです。
法律の解説で終わっているページに足す3つ
分野ごとのページはあるけれども中身が法律の一般的な解説になっている状態も、近隣と横並びになりやすいところです。制度の説明は、どの事務所が書いてもほとんど同じ内容になるためです。法律の説明そのものは読者のほうが正確に書けますが、解説が並んでいるページと、その事務所が何をするのかが書いてあるページとでは、相談者が受け取るものが違います。
解説はそのまま残したうえで、足すのは次の3つです。
- どういう入り方の相談が多いか──その分野で相談に来る人が、どの段階で来るか(相手方から書面が届いた時点、話し合いが行き詰まった時点、など)
- 受けたあと何をするか──受任してから終わりまでに、事務所の側で進めることを順に
- どのくらいの期間がかかるか──幅で構いません。長くかかる場合があることも含めて
個別の事案をどこまで書けるかは事務所の側で決めることなので、このページでは扱いません。上の3つは、個別の事案に触れずに書けます。
取扱分野の見せ方で確認すること
- 取扱分野が、一覧の名前だけで終わっていないか
- 分野ごとに独立したページがあるか。相談を受けることが多い分野から順に揃っているか
- そのページに、法律の解説だけでなく、相談の入り方・進め方・かかる期間が書いてあるか
- この項目の判定は「自分の側が具体」「同じ」「相手の側が具体」のどれか
費用の見せ方──金額の高い安いではなく、総額の見通しを渡せているかを見る
金額の水準そのものは比べない
次は費用です。近隣の金額と自分の金額を並べて高い安いを判定する使い方は、ここではしません。金額の水準を比べるには相場を示せる数字が要りますが、それは手元にありませんし、金額を動かすかどうかはサイトの外の話です。見るのは、相談者が総額の見通しを持てるかどうかです。
よく見る3つの書き方
| 費用の書き方 | 相談者が持てる見通し | 自分の側でできる書き換え方 |
|---|---|---|
| 「相談による」「お問い合わせください」だけ | ない。問い合わせるまで何も分からない | 初回相談の受け方(時間・料金の有無・場所・予約の方法)だけでも先に書く |
| 着手金・報酬の料率表だけ | 計算の仕方は分かるが、自分の場合にいくらになるかは分からない | 料率の外でかかるもの(実費・日当など)と、依頼から終わりまでに支払う場面の順を足す |
| 初回相談の受け方と、何にいくらかかるかを並べている | 総額のおおよその見当と、いつ支払うか | すでに具体。次は分野ごとに費用の書き分けを進める |
近隣と横並びになりやすいのは、2つ目の料率表だけの状態です。料率表は情報としては正確ですが、初めて依頼する人がそこから総額を思い描くのは簡単ではありません。相手方への請求額が決まっていない段階では、掛ける元になる数字がまだ無いからです。ここが「同じ」と判定されやすい理由です。
金額を動かさずに差を付けられる2つ
初回相談の受け方を、金額の前に置く。 有料か無料か、時間はどのくらいか、電話やオンラインでも受けるか、予約はどこからするか。事案の内容によらず決まっているので、そのまま書けます。事務所の中では当たり前に決まっていて、サイトに載っていない項目の代表がここです。
金額が決まらない部分を、「何によって変わるか」に置き換える。 額が変わる部分は額を書けませんが、何によって変わるかは書けます。相手方が争ってくるかどうか、話し合いで終わるか手続きに進むか。変わる理由が書いてあれば、相談者は自分の場合が幅のどのあたりかの見当を持てます。
費用の見せ方で確認すること
- 費用のページが「相談による」だけで終わっていないか
- 初回相談の受け方が、料率表より前に書いてあるか
- 料率の外でかかるものと、支払う場面の順が書いてあるか
- 額が決まらない部分について、何によって変わるかが書いてあるか
- この項目の判定はどれか
相談の進み方と弁護士本人の見え方──経歴の並びではなく、受けてきた相談の中身で分かれる
相談の進み方──申し込んだあとに何が起きるかが書いてあるか
残る2つの項目は、まとめて見ていきます。どちらも、書いてあるか、どこまで細かいかで判定が付く点が似ているためです。
相談の進み方は、申し込んでから面談までの間に何が起きるかです。フォームを送ったあと、誰から、どのくらいで返事が来るのか。面談はどこで、何を持っていけばよいのか。初めて弁護士に連絡する人にとっては、この先が見えないことが、連絡をためらう理由になり得ます。
近隣のサイトを見ると、この欄が「お気軽にお問い合わせください」の一行で終わっていることがあります。こちらも同じ一行なら「同じ」、相手だけが順を追って書いていれば「相手の側が具体」です。書き取りは「返事までの目安あり/持ち物の記載なし」のように、書いてあるものの名前で残します。
弁護士本人の見え方──経歴の欄では差が出にくい
弁護士本人の見え方は、経歴の欄から見ます。出身校、登録年、所属する弁護士会、役職。近隣と見比べても、この欄は同じ形で並んでいて差が出にくいところです。並び方が同じであれば、経歴の中身を足しても、相談者がそこで選び分ける手がかりにはなりにくくなります。
差が出るのは、経歴の外側です。どういう相談を受けてきたか、どういう進め方をするか、初めての人にどう説明するか。相手だけが書いていれば、そこがそのまま自分の側に足せるものになります。どの事案をどこまで書けるかは事務所の側で決めることなので、ここでも扱いません。事案に触れずに書けるのは、相談の受け方と対応の姿勢のほうです。
写真も同じ項目の中で見ます。見るのは写真の出来ではなく、写っている人と本文が伝える人物像が食い違っていないかです。
相談の進み方と弁護士本人の見え方で確認すること
- 申し込みから面談までの流れが、順を追って書いてあるか(返事の目安・面談の場所・持ち物・その日にどこまで話すか)
- 初回相談の時間・場所・受け方(来所・電話・オンライン)が分かるか
- 弁護士の紹介が経歴の並びで終わっていないか。受けてきた相談の中身や対応の姿勢が書いてあるか
- 写真と本文が、同じ人物像を伝えているか
【モデルケース解説】相続と離婚を扱う事務所が、近隣の事務所と並べて手を付ける順を決める
事務所の設定と、見比べる前にそろえたもの
想定読者にあたる事務所を一つ立てて、書き取りから手を付ける順を決めるところまでを通しで見ていきます。地方都市で相続と離婚を主に扱う、弁護士2名・事務員1名の事務所です。サイトは開業のときに作ってもらったまま、相談の入り口は紹介とポータルサイトが中心です。
そろえたのは、4つの項目を縦に、自分のサイトと事務所A・B・Cを横に置いた表が1枚だけです。書き取りは事務員、判定は弁護士の分担にし、印象の言葉は使わないことにしました。
STEP1: 比べる相手を選ぶ
相手は、扱う分野の名前と地域名で検索して上のほうに出てくる事務所から、規模の近いところを選びました。事務所Aは同じ市内で相続を前面に出している事務所、事務所Bは隣接する市で離婚を多く扱う事務所、事務所Cは同じ市内で分野を広く並べている事務所です。大規模な事務所の支店は、更新の量が自分の体制では追えないため外しました。
STEP2: 相手を先に、自分を最後に見て書き取る
選んだ相手を同じ順で開き、4つの項目を1行ずつ書き取りました。書き取った中身は、このあとの表のとおりです。
最後に自分のサイトを開くと、書いたつもりでいて載っていない項目が出てきました。初回相談の時間と受け方は事務所の中では決まっているのに、費用のページには料率表だけが載っています。
STEP3: 4つの項目を同じ表に並べる
| 見比べる項目 | 自分のサイト | 事務所A | 事務所B | 事務所C | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取扱分野の見せ方 | 一覧の名前のみ | 相続は独立ページ。相談の入り方と進め方あり | 離婚は独立ページ。中身は制度の説明 | 一覧の名前のみ | 相手の側が具体 |
| 費用の見せ方 | 料率表のみ。初回相談の受け方の記載なし | 料率表と初回相談の受け方 | 料率表のみ | 「相談による」の一行 | 相手の側が具体 |
| 相談の進み方 | 「お気軽にお問い合わせください」 | 申し込みから面談までの記載なし | 返事の目安・場所・持ち物まで記載 | 記載なし | 相手の側が具体 |
| 弁護士本人の見え方 | 経歴の並びのみ | 経歴の並びのみ | 経歴の並びのみ | 経歴と写真 | 同じ |
並べてみると、見比べていたときには言えなかったことが、行の形で残りました。自分の側が具体だった項目はありませんでした。
STEP4: 判定から、手を付ける順を決める
手を付ける順は、判定がそのまま決めます。「相手の側が具体」の3つが先で、「同じ」の1つは後回しです。3つの中の順は、いま相談を受けることが多い分野から取ることにしました。相続のページを一つ作るところから始め、次に、すでに決まっている初回相談の受け方を料率表の前に置き、その次に申し込みから面談までの流れを書き足します。
弁護士本人の見え方は「同じ」と判定されたため、この回では動かしません。ただし「やらなくてよい」ではなく「いま順番が後ろにある」という意味で、先の3つを直したあとに番が回ってきます。
この表が示すものと、示さないもの
表が示すのは、どの項目に何が書かれていて、どこが欠けているかまでです。手を付けたあとに相談が増えるかどうかは分かりません。それは、来所の前に見たページを聞いて一行ずつ残す受付の記録のほうで見ます。記録がたまれば、次に同じ表を作るときには自分の事務所の記録を持った状態で比べられます(キジラクにも解析の機能があります)。
4つとも「同じ」と判定されたとき──比べる相手を変えるか、分野を1つ決めて書き分ける
比べる相手を、地域から分野に変える
モデルケースでは判定が分かれましたが、そうならないこともあります。どの項目も「同じ」と判定される場合です。このときに取れる道は2つあります。
一つ目は、比べる相手を変えることです。近隣が横並びなら、その中に手本はありません。相手を地域で選ぶのをやめて、自分が扱う分野の名前で検索して上のほうに出てくる事務所に変えます。比べたいのは商圏ではなく、4つの項目の書き方の細かさです。相手の側が具体になっている項目が見つかれば、それが自分の側に足せるものになります。
気を付けるのは、規模の違う事務所の作りを丸ごと真似ないことです。持ち帰るのは、分野ごとのページに何を書き、費用のどこを言葉にしているか、という細かさだけにします。
扱う分野の中から1つ決めて、書き分ける
もう一つの道は、自分の側を動かすものです。扱う分野をすべて同じ厚さで書いていると、近隣と横並びになります。分野を一つ決めて、その分野だけ、相談の入り方・進め方・費用の見通し・受けてきた相談の中身の4つを揃えます。その分野で探している相談者にとっては、比べる相手が減ります。
全部の分野で差を付ける必要はありません。一つの分野で4つが揃えば、別の分野に広げるときの手本が自分の事務所の中にできます。
どちらを先に取るか
いまの相談の入り方から決められます。相談のほとんどが紹介で来ているなら、比べる相手を変えて書き方を持ち帰るほうが早く動きます。すでにサイトからの相談が少しあり、それが特定の分野に寄っているなら、その分野を決めて書き分けるほうが、いま来ている相談の延長線上で進められます。
4つとも「同じ」だったときに確認すること
- 「相手の側が具体」と判定したものが、本当に一つも無かったか
- これまでに最も多く受けてきた相談は、どの分野か
- その分野のページに、相談の入り方・進め方・費用の見通しが揃っているか
- 比べる相手を、近隣から、同じ分野で相談を集めている事務所に変えて見たか
まとめ──近隣事務所との違いは、4つの項目に並べれば指摘できる
このページで学んだこと──4つの項目と、3つの判定
近隣の事務所と自分のサイトの違いは、サイト全体を眺めても出てきません。取扱分野・費用・相談の進み方・弁護士本人の4つに分けて同じ表に並べれば、項目ごとに「自分の側が具体」「同じ」「相手の側が具体」のどれかに分かれ、手を付ける場所と順が決まります。
差が付きやすいところは、項目ごとにおおよそ決まっています。取扱分野は、一覧の名前ではなく分野ごとの独立したページ。費用は、金額の水準ではなく総額の見通し。相談の進み方は、申し込んだあとに何が起きるかの記載。弁護士本人は、経歴の並びではなく受けてきた相談の中身と対応の姿勢です。4つとも横並びなら、比べる相手を変えるか、分野を一つ決めて書き分けます。
ここで決まるのは、どこに差が出ているかまでです。比べたのは書いてあるものの有無であって、近隣の事務所の良し悪しではありません。表に残った空欄が、この先で埋めていく場所になります。
次のステップ──集客できるサイト構成へ
次のページ「集客できるサイト構成」では、事務所のサイトにどの種類のページが必要で、それぞれが何を担うのかを扱います。「相手の側が具体」と判定した項目は、そのまま、どのページを足すか・厚くするかの話につながります。
その先は、問い合わせの導線、最初に表示される画面、スマートフォンでの見え方と続き、章の終わりに改善の順番の付け方と、外に頼むときの相手の選び方を扱います。今回作った表は、章を通して手元に置いておくと、どこまで埋まったかを確かめる材料になります。
✓ 実践チェックリスト
- □ 比べる相手を、規模の近い事務所から3件選んだ
- □ 相手を先に、自分のサイトを最後に、同じ順で開いて見た
- □ 4つの項目を、印象の言葉ではなく書いてあるものの名前で1行ずつ書き取った
- □ 項目ごとに「自分の側が具体」「同じ」「相手の側が具体」の判定を入れた
- □ 「相手の側が具体」の項目を、相談を受けることが多い分野から順に並べた
- □ 4つとも「同じ」だった場合に、比べる相手を変えるか分野を一つ決めるかを選んだ
- □ 相談を受けたときに、来所の前に見たページを聞いて記録し始めた