各論:専門サイトのコンテンツを作る
結論・要点
分野特化の専門サイトには、トップページ・業務紹介・解決事例・料金・事務所紹介・コラム記事・問い合わせ導線の7種類のコンテンツが必要です。各論では、この7つをそれぞれの分野に即して作る方法を学べます。
目次
- 総論で学んだこと — 自社サイト集客の原理と方法
- なぜ分野特化の専門サイトを作るのか
- 専門サイトに必要な7つのコンテンツ
- サンプルサイトを見てみる
- 自分の分野を選んで進む
分野特化の専門サイトには、トップページ・業務紹介・解決事例・料金・事務所紹介・コラム記事・問い合わせ導線の7種類のコンテンツが必要です。各論では、この7つをそれぞれの分野に即して作る方法を、検索データとサンプルサイトの実例とともに学べます。
総論で学んだこと — 自社サイト集客の原理と方法
ここまでの総論13本とFMシリーズで、自社サイト集客の原理を学んできました。主なポイントを振り返ります。
- なぜ自社サイトか(総論01): ポータルサイトへの依存から脱却し、資産として蓄積できる自社サイト集客の構造的な優位性
- サイト構成と導線(総論04): 検索流入→記事→業務紹介→問い合わせというコンバージョンの設計原則
- キーワードと記事設計(総論06・07): 検索意図を読んだキーワード選定と、専門性を示す記事の書き方
- 分野を絞って集客する基礎(FMシリーズ): 看板分野を1〜2つ決め、記事グループを設計して面を取る戦略
ここまでで「なぜ・どういう仕組みで・どう設計するか」の原理を学びました。各論では、これを実際のコンテンツとして作り上げる段階に入ります。
なぜ分野特化の専門サイトを作るのか
多くの小規模法律事務所のサイトは、離婚・相続・交通事故・債務整理・労働問題を1ページずつ並べた汎用構成になっています。新規相談は月3〜8件程度で、そのうち自社サイト経由は0〜10%というのが典型的な状況です。
この状況を変えるのが、分野特化の専門サイトです。小規模事務所には、大手事務所やポータルサイトが手を伸ばしにくい領域があります。「〔地域名〕 相続 弁護士」「〔地域名〕 離婚 弁護士」のように地域と分野を組み合わせた検索キーワードは、全国展開の大手が正面から取りに来ない領域です。地元の事務所が、地域密着の情報と実績を積み上げることで、この領域では面を取りやすくなります。
看板分野を1つ決め、その分野に関するコンテンツを体系的に揃えることで、検索エンジンは「この分野に詳しいサイト」と評価します。同時に、サイトを訪れた依頼者に「この事務所はこの分野に注力している」という信頼感を伝えられます。
| 分野 | 検索需要の傾向 | 地域×分野キーワードの競合 |
|---|---|---|
| 相続 | 高い(高齢化社会で増加傾向) | 中〜高(税理士・司法書士との競合も) |
| 離婚 | 高い(年間件数は安定) | 中(地域の専門特化事務所に入り込む余地あり) |
| 交通事故 | 高い(ドライバー人口に比例) | 高(全国展開の広告型が強い) |
| 債務整理 | 中(景気動向と連動) | 中(地域密着でのロングテール狙いに余地) |
| 労働問題 | 中(働き方改革以降、増加傾向) | 低〜中(未開拓な地域も多い) |
サイトをゼロから分野特化で構築する場合、コンテンツの設計から技術的なセットアップまで手間がかかります。手間を省きたい場合は、キジラクの専門サイト制作代行という選択肢もあります。
専門サイトに必要な7つのコンテンツ
分野特化の専門サイトは、次の7種類のコンテンツで構成されます。各コンテンツがそれぞれ異なる役割を担い、組み合わさることで「検索で見つかり、信頼され、問い合わせにつながる」という流れを作ります。
| コンテンツ | 役割・目的 | 達成すること | 参考(総論) |
|---|---|---|---|
| ① トップページ | サイトの入口・第一印象の形成 | 看板分野と事務所の特徴を一目で伝える | 04 サイト構成・導線 |
| ② 業務紹介 | 取扱サービスの詳細・差別化 | 「この事務所は何をどこまでやってくれるか」を示す | 06 KW / 07 記事設計 |
| ③ 解決事例 | 実績の可視化・安心感の形成 | 「実際にこういう問題を解決してきた」と伝える | 07 信頼性・一次情報 |
| ④ 料金 | 費用の透明化・比較の安心感 | 「いくらかかるか」の不安を取り除く | 03 弁護士広告規程 |
| ⑤ 事務所紹介 | 弁護士の人物・E-E-A-Tの強化 | 「誰が担当するか」を伝え、信頼の土台を作る | 05 E-E-A-T・YMYL |
| ⑥ コラム記事 | 検索流入の主力・専門性の証明 | 依頼者の疑問に答え、サイトへの入口を増やす | 06 KW / 07 記事設計 |
| ⑦ 問い合わせ導線 | コンバージョンのゲート | 「相談したい」という意欲を行動に変える | 04 CTA・問い合わせ設計 |
7つのコンテンツは、次のような流れでつながっています。
- コラム記事(⑥)で検索から依頼者が訪問する
- 業務紹介(②)・解決事例(③)・料金(④)で「この事務所でよいか」を判断する
- 事務所紹介(⑤)で「担当弁護士を信頼できるか」を確認する
- 問い合わせ導線(⑦)から初回相談を申し込む
- トップページ(①)はすべての導線の起点となり、再訪時の参照先にもなる
各論では、この7つをそれぞれの分野に特化した形で作る方法を学びます。分野ごとに依頼者の悩みや検索パターン、コンプライアンス上の注意点が異なるため、各論はその分野に絞って解説します。
サンプルサイトを見てみる
これから学ぶ7つのコンテンツが実際にどう組み合わさるか、サンプルサイトで完成形を確認できます。各論に進む前に、まず1つ見ておくと、コンテンツ設計の全体像がイメージしやすくなります。
- 相続分野: sample-souzoku.kijiraku.com — 相続に特化した構成。遺産分割・相続放棄・遺言書など複数のコラム記事が体系的に揃っている
- 離婚分野: sample-rikon.kijiraku.com — 離婚・男女問題に特化。依頼者の段階別の疑問に応じた記事構成が参考になる
- 交通事故分野: sample-jiko.kijiraku.com — 交通事故に特化。示談交渉・後遺障害など専門性が伝わる業務紹介の設計
- 債務整理分野: sample-saimu.kijiraku.com — 債務整理に特化。料金の透明化と解決事例の見せ方が特徴
- 労働問題分野: sample-roudou.kijiraku.com — 労働問題に特化。解雇・残業代・ハラスメントなど依頼者の立場別にコンテンツを整理
サンプルサイトはいずれも、分野特化の専門サイトがどのような構造を持つかを示すデモサイトです。自分の取扱分野に近いサンプルを参照しながら、各論を読み進めると理解が深まります。
自分の分野を選んで進む
各論は9つの取扱分野(F1〜F9)で構成されています。各分野のページでは、その分野に特化した7つのコンテンツの作り方を、検索データとサンプルサイトの実例とともに学べます。看板分野が決まっている場合は、そのページから読み始めてください。
| 分野 | 分野の特徴 | サンプルサイト | 状態 |
|---|---|---|---|
| F1 相続(相続人側) | 手続きの急ぎが多い。遺産分割・相続放棄・遺留分など状況別の対応がカギ | sample-souzoku.kijiraku.com | 準備中 |
| F2 相続(被相続人側・生前対策) | 平時の計画的な検索が中心。遺言・生前贈与・家族信託など長期的な信頼訴求が重要 | sample-souzoku.kijiraku.com | 準備中 |
| F3 離婚(請求者側) | 決意済みで進め方を重視。協議離婚・調停・裁判など手続き別のコンテンツが有効 | sample-rikon.kijiraku.com | 順次公開予定 |
| F4 離婚(被請求者側) | 受け身・防御の心理。「離婚を切り出された」「慰謝料を請求された」など状況別の対応 | sample-rikon.kijiraku.com | 公開中 |
| F5 交通事故(被害者側) | 事故直後の緊急性が高い。示談・後遺障害・保険対応など専門知識の量が差別化に | sample-jiko.kijiraku.com | 順次公開予定 |
| F6 交通事故(加害者側) | 不安と責任の心理。事故直後の対応・示談交渉・刑事手続きなど段階別のコンテンツ | sample-jiko.kijiraku.com | 順次公開予定 |
| F7 債務整理 | 切迫感と匿名性を重視。任意整理・自己破産・個人再生の手続き別に検索ニーズが分かれる | sample-saimu.kijiraku.com | 順次公開予定 |
| F8 労働(従業員側) | 被害・救済の心理。未払残業代・不当解雇・ハラスメントなど被害類型別の対応 | sample-roudou.kijiraku.com | 準備中 |
| F9 労働(企業側) | 予防と対応のBtoB視点。就業規則・労働審判・解雇手続きなど経営課題別のコンテンツ | sample-roudou.kijiraku.com | 準備中 |
✓ 実践チェックリスト
自分の取扱分野のページへ進み、その分野に特化した7つのコンテンツの作り方を学んでいきましょう。
監修: 花井 直哉(キジラク運営)