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Search Consoleで検索流入を改善する──弁護士サイトの検索データの読み方

結論・要点

Search Consoleは「どんなキーワードで検索されているか」「どの記事が検索結果に表示されているか」を教えてくれるツールです。GA4で「何人来ているか」を把握した次のステップとして、Search Consoleで「どこから来ているか」を分析します。本記事では弁護士サイトの検索パフォーマンスデータの読み方と、リライト優先記事・新規キーワードの見つけ方を解説します。

目次

  1. Search Consoleとは何か──GA4との違いと弁護士サイトでの使い方
  2. 検索パフォーマンスデータの読み方──4つの指標を弁護士サイトで理解する
  3. 月1回のSearch Console定期チェック手順
  4. 【モデルケース解説】相続に注力する事務所がSearch Consoleで改善点を見つける
  5. Search Consoleの分析でよくある誤解と注意点
  6. 検索データを改善につなげるために

Search Consoleとは何か──GA4との違いと弁護士サイトでの使い方

GA4とSearch Consoleの役割の違い──「サイト内」と「検索結果」

Search Console(サーチコンソール)は、Googleが無料で提供する検索分析ツールです。「GA4の基本」の記事で学んだGA4が「サイトに来てからの行動」を見るツールであるのに対し、Search Consoleは「サイトに来る前の検索結果」を見るツールです。

GA4では「何人来ているか」「どの記事が読まれているか」が分かります。Search Consoleでは「どんなキーワードで検索されているか」「検索結果でサイトがどう見えているか」が分かります。つまり、GA4とSearch Consoleは「サイト訪問後」と「サイト訪問前」の情報を補完し合う関係にあります。

ツール 見えるもの 弁護士サイトでの使い方 学習状況
GA4 サイト訪問後の行動(ユーザー数・流入経路・エンゲージメント率) 「何人来ているか」「読まれているか」を把握する 「GA4の基本」の記事で既習
GA4(コンバージョン) 問い合わせ件数(フォーム送信・電話クリック) 「何件相談に至ったか」を計測する 「コンバージョン計測」の記事で既習
Search Console 検索結果での表示状況(検索クエリ・順位・クリック率) 「どんな検索で来ているか」「どの記事が検索に出ているか」を分析する 本記事

弁護士サイトで確認すべきSearch Consoleのデータは3つだけ

Search Consoleには多くの機能がありますが、弁護士サイトの集客改善に必要なデータは3つに絞れます。全機能を使いこなす必要はありません。

  • 検索クエリ: どんなキーワードで検索されているか。自社サイトが表示される検索語を確認し、想定どおりのキーワードで来ているか・まだ記事のない検索語がないかを分析する
  • ページ別パフォーマンス: どの記事が検索結果に表示され、クリックされているか。記事ごとの成績を確認し、リライト優先度を判断する
  • インデックス状態: 公開した記事がGoogleに認識されているか。インデックスされていない記事は検索結果に表示されないため、早急に対処が必要

検索パフォーマンスデータの読み方──4つの指標を弁護士サイトで理解する

クリック数と表示回数──「検索に出ているか」「クリックされているか」

Search Consoleの検索パフォーマンスレポートには、4つの指標が表示されます。まず「クリック数」と「表示回数」の関係を理解します。

表示回数とは、検索結果にサイトの記事が表示された回数です。ユーザーがクリックしなくても、検索結果に出た時点で1回とカウントされます。クリック数とは、表示された記事が実際にクリックされた回数です。GA4のOrganic Search流入数とほぼ一致します。

弁護士サイトの記事8本の初期段階では、月間クリック数100〜300程度が目安です。表示回数が多いのにクリック数が少ない場合は、検索結果でのタイトルやメタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)が読者の興味を引けていない可能性があります(出典: Google Search Console ヘルプ)。

CTR(クリック率)──タイトルとメタディスクリプションの改善指標

CTR(クリック率)とは、表示回数に対するクリック数の割合です。計算式は「クリック数÷表示回数×100」です。CTRが高いほど、検索結果でユーザーの目を引くタイトルになっていることを意味します。

弁護士サイトの記事では、CTR 3〜8%が目安です。CTRが1%未満の記事は、タイトルとメタディスクリプションの改善が急務です。例えば「相続 弁護士」で検索した人に対して、タイトルが「相続について」のように漠然としていると、より具体的なタイトルの競合記事にクリックを奪われます。「相続放棄の期限と手続きの流れ」のように、読者が知りたいことがタイトルから分かる形にするとCTRは改善します。

掲載順位──「何位に表示されているか」とリライト優先度の関係

掲載順位は、検索結果での平均表示位置です。1位に近いほど上位に表示されています。順位帯によって対応すべきアクションが異なります。

指標 意味 弁護士サイトの目安 改善アクション
クリック数 検索結果からサイトに来た回数 記事8本で月100〜300 記事を増やしてクリック数を伸ばす
表示回数 検索結果に表示された回数 クリック数の10〜30倍 表示されているのにクリックされない記事のタイトルを改善
CTR 表示に対するクリックの割合 3〜8% 1%未満の記事はタイトル・メタディスクリプションを改善
掲載順位 検索結果での平均表示位置 10位以内が目標 8〜20位の記事をリライトして10位以内を目指す
順位帯 状態 対応 参照記事
1〜3位 検索上位に安定して表示されている 現状維持。定期的にデータを確認
4〜10位 1ページ目に表示されている タイトル・導入文の改善でCTR向上を狙う 「リライト運用」の記事
8〜20位 リライトで10位以内に引き上げられる可能性が高い 記事の内容を充実させてリライト。最優先の改善対象 「順位計測とリライト改善」の記事
20〜50位 Googleに評価されているが上位には届いていない 記事の大幅な書き直し or 関連記事の追加で評価を上げる 「記事の設計と執筆」の記事
50位以下 ほぼ表示されていない キーワード選定の見直し or 新規記事として再作成 「キーワード設計」の記事

月1回のSearch Console定期チェック手順

STEP1: 検索クエリ上位20件を確認する──「どんなキーワードで来ているか」

Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートを開き、期間を「過去28日間」に設定します。「クエリ」タブでクリック数順に上位20件を確認します。

弁護士サイトなら「地域名+分野」のキーワード(例: 「地域名 相続 相談」「地域名 離婚 弁護士」)が上位に来ているかを確認します。想定していなかったキーワードで表示されている場合は、そのキーワードに対応する記事を書くチャンスです。まだ記事のない検索語が表示されていれば、新規記事の候補としてメモします。

STEP2: ページ別パフォーマンスで弱い記事を特定する

「ページ」タブに切り替えて、記事ごとのクリック数・CTR・掲載順位を確認します。注目すべきは「順位8〜20位でCTRが低い記事」です。この記事はリライト(内容の改善)で検索順位を上げられる可能性が高く、最も費用対効果の高い改善対象です。

表示回数が多いのにクリックが0件の記事がある場合は、タイトルとメタディスクリプションが検索意図に合っていない可能性があります。読者が知りたいことがタイトルから伝わる形に修正してください。

STEP3: インデックス状態を確認する──「記事がGoogleに認識されているか」

Search Consoleの「ページ」→「インデックス作成」で、公開済みの記事がGoogleにインデックス(登録)されているかを確認します。インデックスされていない記事は検索結果に一切表示されません。

記事を公開してから1〜2週間経ってもインデックスされない場合は、「URL検査」ツールで該当URLを確認し、「インデックス登録をリクエスト」を実行します。サイトマップの送信やテクニカルSEOの詳細は「テクニカルSEO」の記事で既習です(出典: Google 検索セントラル)。

STEP 確認項目 見る場所 判断基準 アクション
1 検索クエリ上位20件 検索パフォーマンス → クエリ 想定キーワードが来ているか。記事のない検索語はないか 新規記事候補をメモ
2 ページ別パフォーマンス 検索パフォーマンス → ページ 順位8〜20位でCTRが低い記事 リライト候補リストに追加
3 インデックス状態 ページ → インデックス作成 公開済みなのにインデックスされていない記事 URL検査→インデックス登録リクエスト

【モデルケース解説】相続に注力する事務所がSearch Consoleで改善点を見つける

事務所の設定とSearch Consoleの現在のデータ

「GA4の基本」「相談コンバージョンの計測設定」の記事と同じ事務所を例にします。弁護士1名・人口25万都市・相続に注力・自社サイト記事8本・月間ユーザー350・コンバージョン計測設定済み(フォーム送信1件・電話クリック実相談2件=月3件)の事務所です。

この事務所はSearch Consoleを設定済みですが、データを確認したことがありません。初めて検索パフォーマンスレポートを開いてみます。

STEP1: 検索クエリ分析──想定外のキーワードと記事のない検索語を発見する

検索クエリ上位5件を確認すると、次のようなデータが表示されました。

検索クエリ クリック数 表示回数 CTR 掲載順位 判断
遺産分割 調停 流れ 40 500 8% 5 好調。集客の柱として維持
相続放棄 期限 15 300 5% 8 順位・CTRとも改善余地あり
相続税 弁護士 5 200 2.5% 15 リライト優先。順位8〜20位帯
遺留分 侵害額請求 3 100 3% 20 記事あるが内容不足。リライト候補
遺言書 書き方 弁護士 0 50 0% 30 記事がない。新規記事候補

「遺産分割 調停 流れ」がクリック数トップで検索流入の柱になっていることが分かります。一方、「遺言書 書き方 弁護士」は表示されているのにクリックゼロ=対応する記事がないため、新規記事の候補です。

STEP2: ページ別分析──リライト優先記事と新規記事候補を特定する

「ページ」タブに切り替えて記事ごとのパフォーマンスを確認します。

ページ クリック数 表示回数 CTR 掲載順位 対応
遺産分割 調停の流れ 40 500 8% 5 維持。定期チェックのみ
相続放棄の期限と手続き 15 300 5% 8 タイトル改善でCTR向上を狙う
相続税と弁護士の役割 5 200 2.5% 15 リライト最優先。内容を充実させる
遺留分の計算方法 3 100 3% 20 リライト候補。具体例を追加

「相続税と弁護士の役割」の記事は順位15位・CTR 2.5%で、リライトの最優先候補です。内容を充実させて10位以内を目指します。リライトの具体的な方法は「順位計測とリライト改善」の記事で学んだとおりです。

なお、キジラクのサイト診断なら、不足しているキーワードを自動で特定し、次に書くべき記事を提案してくれます。Search Consoleで手動分析した結果と照合すると、より精度の高い改善計画を立てられます。

STEP3: インデックス確認──公開済みなのに検索に出ていない記事を発見する

「ページ」→「インデックス作成」を確認すると、最近公開した「相続放棄 手続きの流れ」の記事がインデックスされていないことが分かりました。公開から10日が経過しています。

「URL検査」ツールで該当URLを確認したところ、「URLがGoogleに登録されていません」と表示されました。「インデックス登録をリクエスト」を実行し、2〜3日後にインデックスされることを確認します。インデックスされれば、この記事も検索結果に表示されるようになります。

Search Consoleの分析でよくある誤解と注意点

掲載順位は「平均」──1つのキーワードで順位は変動する

Search Consoleで表示される掲載順位は、指定期間の平均値です。実際には日によって3位→15位→8位と変動します。「順位が下がった」と慌てる前に、期間を広げて傾向を見てください。

特に記事を公開した直後は順位が不安定になります。Googleがコンテンツを評価している期間のため、安定するまで2〜4週間は様子を見ることが重要です。公開直後に順位をチェックして「全然上がらない」と判断するのは早すぎます。

データの反映に2〜3日かかる──リアルタイムではない

Search Consoleのデータは2〜3日遅れて反映されます。「今日の検索状況」をリアルタイムで確認することはできません。月1回の定期チェックであれば前月分のデータを確認するため実用上の問題はありませんが、記事公開直後に毎日順位を確認しても、最新のデータは反映されていないことを覚えておいてください。

検索データを改善につなげるために

GA4とSearch Consoleを組み合わせる──「何人来ているか」×「どこから来ているか」

ここまでの3記事で、弁護士サイトの集客計測に必要なツールが揃いました。GA4で「何人来ているか」を把握し(「GA4の基本」の記事)、コンバージョン計測で「何件相談に至ったか」を測り(「コンバージョン計測」の記事)、Search Consoleで「どの検索から来ているか」を分析する(本記事)。3つのデータを組み合わせることで「どの検索キーワード→どの記事→相談」のルートが見えるようになります。

数字に基づく改善サイクル──次の記事で学ぶ判断の仕方

計測と分析のツールは揃いました。次は「数字に基づく改善サイクルの回し方」の記事で、これらのデータから「次に何をすべきか」の判断方法を学びます。リライトすべき記事はどれか、新規に書くべきキーワードはどれか、導線の改善が先か記事の追加が先か──改善は1つずつ実行して効果を計測することで、サイクルを回すことができます。

この記事の学習チェックリスト

  • □ Search ConsoleとGA4の役割の違いを理解した(Search Console=検索結果側、GA4=サイト内側)
  • □ 検索パフォーマンスの4指標(クリック数・表示回数・CTR・掲載順位)の意味と目安を把握した
  • □ 掲載順位8〜20位の記事がリライト優先度が高いことを理解した
  • □ 月1回のSearch Consoleチェック手順(3STEP)を確認した
  • □ 検索クエリから新規記事候補を発見する方法を理解した
  • □ インデックス状態の確認方法を把握した

(出典: Google Search Console ヘルプ・Google 検索セントラル・キジラク調べ・抽出日: 2026-07-14)

学んだ方法を、手間なく実践する。

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