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トップページの設計──請求者側の専門サイトの入口を作る

結論・要点

離婚(請求者側)専門サイトのトップページは、「離婚を進めたい方へ」と立場を明示し、手続き別と争点別の二軸で入口を揃える構成が求められます。検索データ2,977キーワードで最多は「いくら受け取れるか」(28.9%)、次が「どう進めるか」(22.8%)。すでに離婚を決意し、進め方と金額を確かめている検索者が主流です。必要な要素(What)→根拠(Why)→実例(How it looks)の3層で解説します。

目次

  1. 離婚(請求者側)トップページに必要な要素(What)
  2. なぜこの構成が必要か──総論の知識で理解する(Why)
  3. サンプルサイトで見る実例(How it looks)
  4. 実践チェックリスト

離婚(請求者側)専門サイトのトップページは、「離婚を進めたい方へ」と立場を明示し、手続き別と争点別の二軸で入口を揃える構成が求められます。検索データ2,977キーワードで最多は「いくら受け取れるか」(28.9%)、次が「どう進めるか」(22.8%)。すでに離婚を決意し、進め方と金額を確かめている検索者が主流です。必要な要素(What)→根拠(Why)→実例(How it looks)の3層で解説します。

離婚(請求者側)トップページに必要な要素(What)

まずは「何を置くか」の全体像を押さえます。要素の目的と配置を先に整理すると、後の「なぜ」と「実例」が理解しやすくなります。

ファーストビューに置くべき3点セット

スクロールなしで見える範囲(ファーストビュー)には、必ず次の3点を入れます。

  • 分野名+立場の明示: 「離婚問題」だけでは足りません。「離婚を進めたい方へ」「養育費・慰謝料を請求したい方へ」のように、請求する側のサイトであることをひと言で示します
  • キャッチコピー: 請求者側の心理は「決意済み・早く前に進みたい・いくら取れるかを確かめたい」です。不安に寄り添うトーンより前に進む道筋を示すトーンが合います(例:「離婚に向けた次の一歩を、手続きの選択から一緒に決めます」)
  • CTA(問い合わせボタン): 「まずは相談を予約する」など。決意済みの訪問者ほど行動が早いため、ファーストビュー内にCTAがないと機会を逃します

スクロール後のレイアウト順序

ファーストビューの下に続くコンテンツは、次の順番で積み上げるのが基本です。右端の列は、その要素がどの検索ニーズに応えているかを示しています。

要素 目的 配置の目安 応える検索ニーズ
ファーストビュー(分野+立場+CTA) 3秒で「ここは進めたい側向け」と伝える 最上部・スクロールなし 依頼先の比較
手続き別の入口(協議・調停・裁判) 今いる段階から業務ページへ入らせる ファーストビュー直下〜2番目 手続きの流れ(22.8%)
争点別の入口(財産分与・親権・養育費・慰謝料・DV・不貞) 関心のある争点から業務ページへ入らせる 手続き別導線と同じ帯 請求・受取額(28.9%)
相談から解決までの流れ 「どれくらいで、どう進むか」を先に示す 業務導線の直後 手続きの流れ
金額の目安を扱う解説への導線 「いくら受け取れるか」の関心を受け止める 争点別導線内またはコラム一覧 請求・受取額
弁護士写真+氏名+経歴+実績 顔の見える相談相手として信頼を確立する ページ上半分(スクロール1〜2回以内) 依頼先の比較
地域名の明記 「通える範囲の事務所か」を検索者に示す ファーストビュー内またはオフィス情報 依頼先の比較
料金ページへの導線と最終CTA 費用の見通しを示し、問い合わせに送る ナビゲーション内+ページ最下部 自分が払う費用

この順番の根拠を、次のセクションでデータと総論の原則から説明します。

なぜこの構成が必要か──総論の知識で理解する(Why)

総論で学んだ原則と離婚(請求者側)の検索データを接続すると、「なんとなく置いた要素」が「根拠のある設計」に変わります。

ファーストビュー3秒で「進めたい方向け」と伝える(総論04)

総論04で学んだとおり、訪問者はページを開いてから約3秒でそのサイトを使い続けるかを判断します。基準は「このページは自分の問題を解決してくれそうか」という直感的な評価です。

離婚分野では、この3秒がとりわけ難しくなります。「離婚 弁護士」(月間22,200回)で検索する人には、離婚を進めたい側と、離婚を求められた側の両方が含まれるからです。進めたい側は「どう請求を通すか」を、求められた側は「どう応じるか」を探しており、求めるものが正反対です。トップページが「離婚問題全般」としか名乗っていなければ、どちらの訪問者も判断できないまま離脱します。

だからこそ立場の明示は訪問者を絞るための設計です。「離婚を進めたい方へ」と書けば進めたい側だけが残り、求められた側は早い段階で離脱します。この離脱は損失ではありません。求められた側を引き込んでも、サイト内のコンテンツは請求者向けに書かれているため問い合わせには至らないからです。両方の立場を扱う事務所なら、被請求者側の入口を別に用意して案内する方が双方に親切です(→離婚(被請求者側)トップページの設計)。

また、総論05(E-E-A-T)の観点から、弁護士の顔写真・経歴・実績をページ上半分に置くことが重要です。離婚問題は家庭の内情を開示して相談する分野であり、顔の見える弁護士の存在が問い合わせのハードルを下げます。

検索データが示す請求者側の行動──「いくら」と「どう進めるか」

離婚(請求者側)の検索データは2,977キーワードあり、被請求者側(1,255キーワード)の2.4倍の市場規模です。検索ニーズ別に分類すると次の傾向が出ます。

  • 請求・受取額を知りたい: 859キーワード(28.9%) ── 最多。「いくら受け取れるか」
  • 手続きの流れを知りたい: 679キーワード(22.8%) ── 第2位。「どう進めるか」
  • 具体的な状況の解決策を知りたい: 561キーワード(18.8%)
  • 自分が払う弁護士費用を知りたい: 114キーワード(3.8%)
  • 依頼先を比較したい: 110キーワード(3.7%)

上位キーワードを見ると、この分布がより具体的になります。

キーワード 月間検索数 検索者が知りたいこと
養育費 相場 121,500 養育費をいくら受け取れるか
離婚届 99,000 離婚届の入手・提出手続き
養育費 算定表 66,200 養育費の算定方法
離婚 財産分与 54,200 財産分与の仕組みと分けられる額
婚姻費用 算定表 36,300 別居中に受け取れる婚姻費用の額
不倫 慰謝料 36,200 不貞行為に対して請求できる慰謝料
離婚届 書き方 29,600 離婚届の具体的な記入方法
離婚 弁護士 22,200 依頼先の弁護士を探している

(キジラク調べ・検索ボリューム100以上を対象に集計。抽出日: 2026-08-12)

上位の顔ぶれは「相場」「算定表」に集中しています。請求者側の検索者は、弁護士に頼む前に自分でおおよその金額を調べているということです。トップページに金額の目安を扱う解説への導線がなければ、この最大の関心層を他サイトに渡すことになります。

第2位の「手続きの流れ」も見逃せません。「協議離婚 流れ」(880回)、「離婚 手続き」(3,600回)、「離婚までの流れ」(1,600回)といった検索は、すでに離婚すると決めた人が次に何をすればよいかを探している状態です。被請求者側が受け身で検索するのとは対照的に、請求者側は能動的に進め方を探しています。トップページに「相談から解決までの流れ」を置くことは、この22.8%に直接応える設計です。

導線は手続き別と争点別の二軸で組む

分類軸を1つに絞ると取りこぼしが出ます。請求者側では手続き別と争点別の二軸を並べるのが有効です。

入口の例 応えるニーズ データ上の裏付け
手続き別 協議離婚/離婚調停/離婚裁判 今いる段階から次の一手を知りたい 手続きの流れ 679KW(22.8%)
争点別(金銭) 財産分与/養育費・婚姻費用/慰謝料 いくら受け取れるかを知りたい 請求・受取額 859KW(28.9%)
争点別(子ども) 親権/面会交流 子どもに関わる条件を確保したい 「親権に強い弁護士」等の依頼先比較KW
争点別(事情) DV・モラハラ/不貞 個別事情に対応してもらえるか 「モラハラ離婚 弁護士」210回ほか

争点別の軸が必要な理由は、依頼先を探す段階の検索語に表れています。「不倫に強い弁護士」(320回)、「モラハラ離婚 弁護士」(210回)、「養育費に強い弁護士」(140回)、「親権に強い弁護士」(140回)というように、検索者は分野ではなく争点で専門性を評価しています。ただし「専門」という表記は業務広告規程上の制約があるため、サイト全体で表現を統一しておきます。

費用の見せ方と地域での住み分け

「自分が払う弁護士費用」を知りたいキーワードは114件(3.8%)にとどまります。被請求者側でこのニーズが上位に来るのとは対照的で、請求者側の訪問者は支払う費用より受け取れる金額を見ています。

この事実は料金ページの見せ方を変えます。費用の絶対額だけを並べるより、回収できる金額との対比で示す方が判断材料になります。経済的利益に応じた報酬金の仕組みは、まさにこの対比を説明する枠組みです(報酬表示の規程上、算定方法まで明示が必要。詳細は料金ページの記事で扱います)。トップページ側では、料金ページへの導線をナビゲーションと業務導線の近くに確保しておきます。

検索者の検討段階も設計に影響します。請求者側のキーワードは情報収集型が83%で、依頼の直前段階にあるものは18%にとどまり、72%は情報を集めて比較している中間段階です。いきなり依頼を迫るのではなく、情報提供から段階的に相談へつなぐレイアウトが適しています。

競合環境も踏まえておきましょう。大手事務所は全国規模の広告予算で汎用キーワードの上位を占めていますが、地域名を組み合わせたキーワードには入り込む余地が残ります。

キーワードタイプ 検索ボリュームの目安 競合強度
全国汎用KW 離婚 弁護士 大(月2万回超) 高(大手・ポータルが独占)
争点+依頼先KW 養育費に強い弁護士 小(月100〜300回) 中(争点特化で入り込める)
地域+分野KW 〔市名〕 離婚 弁護士 小〜中(月数十〜数百回) 低(地元事務所が入り込める)
地域+争点KW 〔市名〕 養育費 請求 小(月数十回) 非常に低(ほぼ手つかず)

トップページに地域名を明記しておくことは、こうした地域キーワードでの流入を狙う基本設計です。

サンプルサイトで見る実例(How it looks)

ここまでの原則が実際のページでどう表現されるかを、キジラクの専門サイト制作代行で作成したサンプルサイト(sample-rikon.kijiraku.com)で確認しましょう。架空事務所のサイトのため、数値・住所・相談者の声はすべて架空です。トップページを上から順に見ていきます。

ヒーロー(ファーストビュー)── 立場をどこで明示するか

ファーストビューには小見出し「離婚問題専門の架空サンプル法律事務所」、H1「離婚問題に寄り添い、新しい一歩を。」、サブテキスト「離婚協議・調停・訴訟から養育費・財産分与・親権・DV対応まで。離婚・男女問題に関するご相談に注力する架空のサンプル法律事務所です。」、そして「ご相談はこちら」のCTAボタンが配置されています。

機能: 開いた瞬間に「離婚問題の相談先」であることが伝わります。サブテキストには手続き(協議・調停・訴訟)と争点(養育費・財産分与・親権・DV)が両方並んでおり、二軸の存在をここで予告しています。

なぜここに置くか: ファーストビュー3秒ルール(総論04)。何の事務所か分からないまま情報が続くと訪問者は離脱します。

自事務所への適用ポイント: このH1は両方の立場に開かれた表現です。請求者側に絞るなら「離婚を進めたい方へ」の一行をH1直下かサブテキスト冒頭に足します。同じ位置に地域名を入れれば、地域キーワードへの対応も同時に果たせます。CTAボタンはスマートフォンで押しやすいサイズ(高さ44ピクセル以上が目安)を確保してください。

事務所紹介・強み・実績── 「任せて進められるか」に答える

ヒーローの下には事務所紹介(「離婚・男女問題に注力」「お子さまの利益を最優先に」)が続き、解決実績1,200件超・ご相談者2,500名超・在籍弁護士8名・創業16年のカウンター、さらに「私たちの強み」6項目(離婚問題専門/初回60分相談無料/土日夜間相談予約可/DV・モラハラ対応/養育費回収サポート/オンライン相談可)が並びます。

機能: 弁護士の存在と事務所の運用実態を早い段階で示し、「任せて進められるか」に答えます。

なぜここに置くか: E-E-A-T(総論05)の観点から、経験・専門性・権威性・信頼性を示す要素はできるだけ早く見せる必要があります。請求者側にとっては、金額を受け取るところまで伴走してもらえるかが判断材料になります。

自事務所への適用ポイント: 「養育費回収サポート」のように受け取る側の目的に直結する項目を上位に置くのが請求者側サイトの並べ方です。カウンターの数値は必ず自事務所の実績を使ってください。獲得額の平均値を掲げると成果保証と受け取られかねないため、件数や経験年数など事実として示せる指標に留めるのが安全です。

取扱業務カード── 手続き別と争点別の入口を揃える

「取扱業務」として、離婚協議・調停/養育費・婚姻費用/財産分与/親権・面会交流/DV・モラハラ/慰謝料請求・防御/不貞慰謝料/国際離婚・特殊案件の8カードが並び、それぞれに一行の説明文(例: 財産分与は「不動産・預貯金・退職金・年金分割の適切な分与を実現します。」)が添えられています。

機能: 先頭の「離婚協議・調停」が手続き別の入口、残りが争点別の入口として機能し、二軸が1つの帯に同居しています。

なぜここに置くか: 請求・受取額(28.9%)と手続きの流れ(22.8%)という上位2つのニーズに、それぞれ入口を用意するためです。訪問者の関心が金額か手順かで、入る扉が変わります。

自事務所への適用ポイント: 「慰謝料請求・防御」というカード名は請求と防御が同居しており、請求者側サイトなら「請求する」側に寄せて書き分けるべき箇所です。また「協議離婚」「離婚調停」「離婚裁判」を別カードに分けると、どの段階の訪問者も入口を見つけやすくなります。カードは8個程度までにまとめ、スマートフォンで縦に並んだとき説明文だけで自分に関係するか判断できる書き方にします。

ご相談から解決までの流れ── 決意済みの相談者に効くセクション

業務カードの下に「ご相談から解決までの流れ」として3ステップが置かれています。ご相談(初回60分無料)→ 方針のご提案(想定される手続きの選択肢と費用・期間の見通しを説明)→ 正式受任・実行(協議・書類作成・裁判所手続き)という流れです。

機能: 「依頼したら何が起きるか」を先に見せ、問い合わせ前の不確実性を下げます。

なぜここに置くか: 第2位のニーズ(手続きの流れ・22.8%)に直接応えるセクションだからです。すでに離婚を決めている訪問者の最大の関心は「次に何をするか」にあります。第2ステップに「費用・期間の見通し」が組み込まれている点も重要で、受け取れる金額と自分が払う費用の両方に一度で触れています。

自事務所への適用ポイント: 協議・調停・裁判の各段階に要する期間の目安を添えると、決意済みの相談者の「どれくらいで終わるか」に答えられます。ただし期間や結果の見通しは事案によって変わるため、断定を避け「一般的な目安」であることを明記してください。

オフィス情報・相談者の声・CTAバンド── 最後のひと押し

ページ後半にはオフィス情報(東京本部・大阪・福岡/いずれも架空)、相談者の声3件(モラハラでの調停離婚、財産分与と養育費の交渉、DVと保護命令)、最下部に「離婚のお悩み、まずはご相談ください」+「ご相談を申し込む」のCTAバンドが置かれています。

機能: 地域名で通える範囲かを示し、声で判断材料を補い、最後に問い合わせへの出口を用意しています。

なぜここに置くか: 検索者の72%が情報収集の中間段階にあります。一度で問い合わせに至らなくても、「相談したいと思ったらここから」という出口が明確なら再訪時の行動につながります。

自事務所への適用ポイント: 相談者の声を実際に掲載する場合は本人の同意と匿名化が前提で、結果の保証と読まれない表現に留めてください。CTAの文言も「必ず獲得できます」のような断定を避け、「ご相談ください」「まずはお話をお聞かせください」程度にします。

実際にブラウザで開いて確認してみてください。sample-rikon.kijiraku.com をスマートフォンで表示すると、各セクションがモバイルでどう積み上がるかも分かります。

実践チェックリスト

  • □ ファーストビューに「離婚」+「進めたい/請求する側」の立場が明示されているか
  • □ 手続き別(協議・調停・裁判)の入口があるか
  • □ 争点別(財産分与・親権・養育費・慰謝料・DV・不貞)の入口があるか
  • □ 「いくら受け取れるか」に答える解説コンテンツへの導線があるか
  • □ 相談から解決までの流れが段階で示されているか(期間の目安があるとなお良い)
  • □ 弁護士の顔写真・実績・地域名がページ上半分にあるか
  • □ 問い合わせCTAがファーストビュー内とページ末尾の両方にあるか
  • □ 成果保証・誇大表現がないか(「必ず獲得できる」「確実に親権が取れる」等を避ける)

必要な要素(What)→ データと総論の根拠(Why)→ サンプルサイトの実例(How it looks)の3層で理解することで、「なんとなく作る」から「根拠を持って設計する」に変わります。次の記事では、手続き別と争点別の二軸を実際のページ構成にどう落とすかを、同じ3層構造で解説します(→ 業務紹介ページの作り方)。

監修: 花井 直哉(キジラク運営)

学んだ方法を、手間なく実践する。

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