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弁護士サイトのサイト構造とURL設計──分野別カテゴリで評価される設計手順

結論・要点

サイト構造は検索エンジンへの「名刺」です。URLやカテゴリが整理されていないと、良い記事を書いても分野の専門性が伝わりません。取扱分野をカテゴリ化し、各カテゴリに一貫したURL命名ルールを適用すれば、小規模サイトでも検索エンジンに「この事務所は○○に詳しい」と伝わる構造になります。本記事では弁護士サイトのサイト構造設計を、実データで実演します。

目次

  1. サイト構造が検索評価を左右する理由──弁護士サイトによくある3つの構造問題
  2. サイト構造の基本──ディレクトリ階層・URL・カテゴリの役割
  3. 弁護士サイトのカテゴリ設計──取扱分野をサイト構造に落とし込む
  4. URL設計の実践ルール──弁護士サイトで守るべき5つの原則
  5. 【モデルケース解説】離婚に注力する事務所のサイト構造を設計する
  6. 既存サイトの構造を診断して改善する手順
  7. サイト構造設計でやってはいけないこと

サイト構造が検索評価を左右する理由──弁護士サイトによくある3つの構造問題

制作会社にサイトを作ってもらい、その後ほとんど手を入れていない──そんな弁護士サイトには、共通する構造上の問題があります。「記事の書き方」の記事で学んだとおり、良質な記事を書いても、サイト全体の構造が整っていなければ検索エンジンに正しく評価されません。ここではまず、よく見かける3つの構造問題を確認します。

分野ページがトップ直下にフラットに並ぶ問題

多くの弁護士サイトでは、トップページの直下に「離婚」「相続」「交通事故」「債務整理」といった分野ページがフラットに並んでいます。一見整理されているように見えますが、各分野の下にサブトピック(養育費・親権・財産分与など)の階層がありません。

この構造では、検索エンジンに「このサイトは離婚についてどのくらい深く扱っているのか」が伝わりません。「検索の仕組み」の記事で学んだとおり、検索エンジンはサイト内のページ同士の関係性を読み取って評価しますが、フラットな並びではその関係性が見えないのです。

URLが日本語や連番になっている問題

WordPressの初期設定のまま運用していると、URLが「/?p=123」のような連番や、「/離婚についてのご相談/」のような日本語URLになっていることがあります。連番URLはページの内容が一切伝わらず、日本語URLはSNSでの共有時に長い文字列に変換(エンコード)されて読めなくなります。どちらも、検索エンジンがURLからページの内容やカテゴリを推測する手がかりを失わせる原因です。

カテゴリが未整理で記事が孤立する問題

「ブログを書いたほうがいいと聞いて、とりあえず記事を投稿している」というケースでは、記事がどの分野カテゴリにも紐付いていないことがあります。「検索の仕組み」の記事で学んだ記事グループ(まとめ記事を軸に個別記事をグループ化する構造)が機能するためには、記事がカテゴリに分類されていることが前提です。カテゴリに属さない記事は孤立し、関連ページへの内部リンクも張られないため、検索エンジンのクロール(巡回)にも拾われにくくなります。

よくある構造問題 影響 改善の方向性
分野ページがフラットに並ぶ 分野の深さが伝わらず、サブトピックの検索評価が分散する 分野の下にサブトピック階層を作る
URLが連番・日本語 検索エンジンがページ内容をURLから推測できない 英語のslug(識別名)で統一する
記事がカテゴリに紐付かず孤立 記事グループが機能せず、クロールや回遊が滞る 取扱分野をカテゴリ化し、記事を分類する

これら3つの問題は、いずれもサイト構造の設計段階で防げるものです。以降のセクションで、基本概念から設計手順までを順に解説します。

サイト構造の基本──ディレクトリ階層・URL・カテゴリの役割

サイト構造を設計するには、まず3つの基本概念を押さえる必要があります。ディレクトリ階層・URL・カテゴリです。それぞれの役割と関係を理解すれば、弁護士サイトの構造設計に必要な「部品」がそろいます。

ディレクトリ階層とは何か──フォルダ構造の考え方

ディレクトリ階層とは、パソコンのフォルダ構造と同じ考え方でサイト内のページを整理する方法です。たとえば、トップページの下に「離婚」フォルダを作り、その中に「養育費」「親権」「財産分与」のフォルダを配置する──これがディレクトリ階層です。

ディレクトリ階層を適切に設計すると、検索エンジンに「このサイトは離婚の中でも養育費について詳しく書いている」というテーマの深さを伝えられます。逆にすべてのページがトップ直下に並んでいると、サイト全体のテーマ構造が検索エンジンに伝わりません。

URLの構成要素(ドメイン・パス・slug)

URLは3つの要素で構成されます。ドメイン(例: example-law.com)、パス(例: /divorce/alimony/)、そしてslug(スラッグ=URLの末尾にあたる識別名)です。たとえば「https://example-law.com/divorce/alimony/」というURLでは、ドメインが「example-law.com」、パスが「/divorce/alimony/」、slugが「alimony」にあたります。

パスの部分がディレクトリ階層を反映します。「/divorce/alimony/」というパスを見れば、検索エンジンも人間も「離婚カテゴリの中の養育費ページ」と推測できます。一方、「/?p=123」というURLでは、離婚の記事なのか相続の記事なのか、URLだけでは判断できません。URLの設計はディレクトリ階層の設計と表裏一体であり、構造が決まればURLも自然に決まります。

カテゴリがサイトの「テーマ」を伝える仕組み

WordPressでは、投稿記事にカテゴリを設定できます。このカテゴリが、サイト構造のディレクトリ階層と対応します。たとえば「離婚」カテゴリを作り、その下に「養育費」「親権」のサブカテゴリを設けると、サイトのテーマ構造がそのまま反映されます。

「検索の仕組み」の記事で学んだ記事グループの概念は、このカテゴリ設計と直結しています。まとめ記事を「離婚」カテゴリのトップに置き、個別記事を「養育費」「親権」などのサブカテゴリに分類する──これがサイト構造として記事グループを実装する方法です。カテゴリを正しく設計すれば、検索エンジンに「この事務所は離婚の何に詳しいか」が伝わります。

弁護士サイトの構造は、以下の3〜4階層で整理するのが基本です。

  • 第1階層: トップページ(サイト全体の入口)
  • 第2階層: 分野カテゴリ(離婚・相続・債務整理など取扱分野ごとのまとめ記事)
  • 第3階層: サブトピック(養育費・親権・財産分与など分野内のテーマ別ページ)
  • 第4階層: 個別記事(「養育費の算定表の読み方」など具体的なテーマの記事)

小規模事務所では第3階層まで、記事が増えてきた分野で第4階層を追加するのが現実的です。最初から4階層すべてを埋める必要はなく、看板分野から順に階層を深くしていく考え方が大切です。

弁護士サイトのカテゴリ設計──取扱分野をサイト構造に落とし込む

基本概念を押さえたところで、実際にカテゴリを設計する手順に進みます。取扱分野をサイト構造に落とし込むには、4つのSTEPを順に進めます。

STEP1: 取扱分野を洗い出してカテゴリにする

まず、事務所が扱う分野をすべて書き出します。離婚・相続・交通事故・債務整理・労働問題・刑事事件──街弁型の事務所では5〜8分野になることが多いでしょう。これらがサイトの第2階層(分野カテゴリ)の候補です。

ただし、すべての分野を同じ深さで作り込む必要はありません。「キーワードの調べ方」の記事で学んだ「需要×競合」の考え方で、リソースを集中すべき分野を決めます。看板にしたい分野(たとえば離婚)はサブトピックまで深く設計し、件数の少ない分野は分野ページ1枚から始める──この優先順位づけがカテゴリ設計の出発点です。

STEP2: 各分野のサブトピックを整理する

看板分野が決まったら、その分野のサブトピックを洗い出します。以下は、検索データから離婚分野のサブトピック12カテゴリを一覧にしたものです。

カテゴリ名 キーワード数 代表的な検索語 想定URL
離婚調停 1,070 離婚 調停 とは / 離婚 調停 費用 /divorce/mediation/
養育費 670 養育費 相場 / 養育費 算定表 /divorce/child-support/
協議離婚 504 協議 離婚 とは / 離婚 協議書 /divorce/agreement/
財産分与 586 財産分与 離婚 / 財産分与とは /divorce/property-division/
不貞行為 1,251 不貞行為 慰謝料 請求されたら / 不倫 弁護士 /divorce/infidelity/
親権 1,049 親権 / 親権者とは / 親権 離婚 /divorce/custody/
慰謝料 584 慰謝料 離婚 / 慰謝料 の相場 /divorce/consolation-money/
離婚訴訟 787 離婚 裁判 / 離婚 裁判 費用 /divorce/litigation/
離婚手続き全般 238 離婚 費用 弁護士 / 離婚 手続き /divorce/procedure/
婚姻費用 36 婚姻費用 分担請求 / 婚姻費用 請求 /divorce/marital-expenses/
DV・保護命令 59 DV 離婚 / 暴力 離婚 /divorce/dv-protection/
面会交流 18 面会交流 弁護士 / 離婚 面会 拒否 /divorce/visitation/

(キジラク調べ・抽出日: 2026-07-10)

この一覧から、キーワード数が多く検索需要のあるサブトピックを第3階層のサブカテゴリとして設けます。離婚調停(1,070件)・不貞行為(1,251件)・親権(1,049件)など、キーワード数が多い分野は独立したサブカテゴリにする価値があります。一方、面会交流(18件)・婚姻費用(36件)など件数の少ないテーマは、まず「離婚」カテゴリ内の個別記事として扱い、記事が増えた段階でサブカテゴリに昇格させるのが効率的です。

なお、分野によってサブトピックの粒度は異なります。債務整理分野であれば費用系(キーワード数24件)・手続き系(16件)・比較系(17件)・不安系(12件)のように、離婚分野より少ないグルーピングになります(キジラク調べ・抽出日: 2026-07-10)。分野ごとの検索データを確認し、サブトピックの数と深さを調整してください。

STEP3: 地域ページ・事務所紹介の配置を決める

弁護士サイトには、取扱分野以外にも地域ページ・事務所紹介・弁護士プロフィール・お問い合わせなどの固定ページが必要です。これらの配置にもルールがあります。

地域ページは、分野カテゴリとは並列の独立カテゴリにするのが原則です。「/area/」や「/region/」の下に「/area/〔市名〕/」を配置します。地域ページを「離婚」カテゴリの中に入れてしまうと、他の分野でも地域ページが必要になったときに構造が破綻します。地域ページの詳しい設計方法は「地域ページ」の記事で扱いますので、ここでは配置の考え方だけ押さえてください。

事務所紹介・弁護士プロフィール・お問い合わせなどは、分野にもカテゴリにも属さない固定ページとして、第2階層に直接配置します(例: /about/、/lawyers/、/contact/)。

STEP4: ディレクトリ階層に組み立てる

STEP1〜3で整理した要素を、ディレクトリ階層に組み立てます。

以下は、離婚に注力する弁護士サイトのディレクトリ構造例です。

  • /(トップページ)
    • /divorce/(離婚:まとめ記事)
      • /divorce/mediation/(離婚調停)
      • /divorce/child-support/(養育費)
      • /divorce/custody/(親権)
      • /divorce/property-division/(財産分与)
      • /divorce/infidelity/(不貞行為・慰謝料)
    • /inheritance/(相続:まとめ記事)
      • /inheritance/procedure/(相続手続き)
      • /inheritance/division/(遺産分割)
    • /debt/(債務整理:分野ページ)
    • /area/(地域ページ)
      • /area/〔市名〕/
    • /about/(事務所紹介)
    • /lawyers/(弁護士プロフィール)
    • /contact/(お問い合わせ)

注力する離婚分野は第3階層までサブトピックを展開し、件数の少ない債務整理は第2階層の分野ページのみから始めています。記事が増えてきた分野から順にサブカテゴリを追加すれば、無理なくサイトを成長させられます。

URL設計の実践ルール──弁護士サイトで守るべき5つの原則

ディレクトリ階層を設計したら、次はURLの命名ルールを決めます。URLは一度公開すると変更にコストがかかるため、最初にルールを定めておくことが重要です。弁護士サイトで守るべき5つの原則を、良い例・悪い例の対比で示します。

原則1: 英語slugを使い日本語URLを避ける

URLのslug部分には英語を使います。日本語URLは、SNSやメールで共有する際に「%E9%9B%A2%E5%A9%9A」のようなエンコード文字列に変換され、読めなくなります。また、一部のサーバー環境で文字化けの原因にもなります。

WordPressでは、投稿や固定ページの編集画面でslugを手動入力できます。記事を公開する前に、必ずslugが英語になっているか確認する習慣をつけましょう。slugに使う英単語は、その分野で一般的に使われる語を選びます。たとえば離婚は「divorce」、養育費は「child-support」、相続は「inheritance」のように、法律英語として定着している語が適しています。

原則2: ハイフン区切りで短く意味のある語にする

slugは英単語をハイフン(-)で区切り、短く意味のある語にします。「child-support」は一目で養育費だと分かりますが、「child_support_page_2024_new」のような長いslugは冗長です。アンダースコア(_)ではなくハイフンを使うのは、Googleがハイフンを単語の区切りとして認識するためです(出典: 「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」Google 検索セントラル)。

原則3: カテゴリ構造をURLパスに反映する

設計したディレクトリ階層をそのままURLパスに反映します。「/divorce/child-support/」というURLは、「離婚カテゴリの養育費ページ」であることをURLだけで伝えます。WordPressではパーマリンク設定で「カスタム構造」を選び、「/%category%/%postname%/」のように設定すれば、カテゴリ名が自動的にURLパスに含まれます。

原則4: 「専門」等の広告規程に注意が必要な語を避ける

弁護士サイト固有の注意点です。URL slugに「specialist」「expert」「専門」といった語を使うと、日弁連の弁護士等の業務広告に関する規程(会規第44号)に抵触するおそれがあります。「/divorce-specialist/」ではなく「/divorce/」や「/practice-areas/divorce/」のように、中立的な表現を使いましょう。URLは検索結果にも表示されるため、広告規程の観点からも慎重な語選びが必要です。

原則5: URLは一度決めたら変えない(変える場合は301リダイレクト)

URLを変更すると、そのURLに蓄積された検索評価がリセットされます。変更が必要な場合は、旧URLから新URLへ301リダイレクト(恒久的な転送)を設定します。301リダイレクトにより、旧URLの評価を新URLに引き継ぐことができます。詳しい設定方法は後のセクションで解説します。

原則 良い例 悪い例
英語slugを使う /divorce/child-support/ /離婚/養育費/ ・ /?p=123
ハイフン区切りで短く /divorce/mediation/ /divorce_mediation_page_2024/
カテゴリ構造を反映 /divorce/custody/ /blog/shinken-page/
広告規程に注意する語を避ける /practice-areas/divorce/ /divorce-specialist/ ・ /expert-lawyer/
URLを変えない 公開時に決めたURLを維持 リダイレクトなしでslugを変更

【モデルケース解説】離婚に注力する事務所のサイト構造を設計する

ここまで学んだ知識を使い、実際の事務所を想定してサイト構造を設計します。検索データの実数値を使いながら、改善前→改善後の変化を具体的に見ていきましょう。

事務所の設定と現状のサイト構造

想定する事務所は、弁護士2名・人口30万規模の地方都市に所在し、離婚と相続を中心に交通事故・債務整理も扱う街弁型の事務所です。サイトは開業時に制作会社に依頼して作ったまま、ほとんど更新していません。

現状のサイト構造は以下のとおりです。

  • トップページの下に「離婚」「相続」「交通事故」「債務整理」「ブログ」がフラットに並ぶ
  • 各分野ページは1枚きりで、サブトピックの階層がない
  • ブログ記事は「離婚調停の流れ」「養育費の相場」など離婚関連が多いが、すべて「ブログ」カテゴリに入っている
  • URLは「/?p=123」の連番のまま

典型的な「3つの構造問題」をすべて抱えた状態です。これをSTEPで改善します。

STEP1: 取扱分野のカテゴリ化

まず、取扱分野を第2階層のカテゴリとして整理します。この事務所の場合、離婚・相続・交通事故・債務整理の4分野が候補です。「キーワードの調べ方」の記事で学んだ需要×競合の分析から、離婚を看板分野と位置づけます。離婚はサブトピックまで深く設計し、相続はサブカテゴリ2〜3個、交通事故・債務整理は分野ページのみから始めます。

STEP2: 離婚分野のサブトピック整理(実データ)

看板分野の離婚について、検索データから注力するサブトピックを選定します。離婚分野には12のサブトピックがありますが、弁護士2名の体制ですべてを同時に作り込むのは現実的ではありません。キーワード数と検索ボリュームを基準に、まず5つに絞ります。

カテゴリ名 キーワード件数 月間合計検索ボリューム URL設計例
離婚調停 1,070 513,770 /divorce/mediation/
不貞行為 1,251 177,810 /divorce/infidelity/
親権 1,049 166,470 /divorce/custody/
養育費 670 440,250 /divorce/child-support/
財産分与 586 206,430 /divorce/property-division/

(キジラク調べ・抽出日: 2026-07-10)

離婚調停はキーワード数1,070件・月間合計検索ボリューム513,770と最大のサブトピックです。養育費も440,250と大きな検索需要があります。この5つのサブトピックをサブカテゴリとしてサイト構造に組み込み、各カテゴリにまとめ記事と個別記事を配置していきます。慰謝料(584件)や離婚訴訟(787件)は次の段階で追加します。

STEP3: 地域ページ・固定ページの配置

分野カテゴリとは独立して、地域ページを「/area/」の下に配置します。この事務所の場合、「/area/〔市名〕/」に加えて隣接市のページを将来的に追加できる構造にしておきます。事務所紹介(/about/)・弁護士プロフィール(/lawyers/)・お問い合わせ(/contact/)・解決事例(/cases/)は第2階層に固定ページとして配置します。

STEP4: 完成した構造とURL一覧

改善前と改善後のサイト構造を比較します。

改善前の構造:

  • / トップ
    • /?p=10(離婚)
    • /?p=11(相続)
    • /?p=12(交通事故)
    • /?p=13(債務整理)
    • /blog/(ブログ一覧 ── 記事がすべて未分類で並ぶ)

改善後の構造:

  • / トップ
    • /divorce/ 離婚(まとめ記事)
      • /divorce/mediation/ 離婚調停
      • /divorce/child-support/ 養育費
      • /divorce/custody/ 親権
      • /divorce/property-division/ 財産分与
      • /divorce/infidelity/ 不貞行為
    • /inheritance/ 相続(まとめ記事)
      • /inheritance/procedure/ 相続手続き
      • /inheritance/division/ 遺産分割
    • /traffic-accident/ 交通事故(分野ページ)
    • /debt/ 債務整理(分野ページ)
    • /area/ 地域ページ
      • /area/〔市名〕/
    • /about/ 事務所紹介
    • /lawyers/ 弁護士プロフィール
    • /cases/ 解決事例
    • /contact/ お問い合わせ

改善前はすべてがフラットに並び、URLは連番で内容が推測できませんでした。改善後は、離婚カテゴリの下にサブトピックが階層化され、URLからも「/divorce/mediation/ = 離婚の離婚調停ページ」と読み取れます。

既存のブログ記事は内容に応じた分野カテゴリに再分類します。たとえば「離婚調停の流れ」という記事は「離婚調停」カテゴリに、「養育費の相場」は「養育費」カテゴリに移動します。URLを「/?p=123」から「/divorce/mediation/flow/」のように変更する場合は、必ず301リダイレクトを設定してください。

サイト構造に不安がある場合、キジラクのサイト診断機能(※WordPressのみ対応)で改善点を自動チェックできます。学んだ構造設計の考え方を、自社サイトで確認してみてください。

既存サイトの構造を診断して改善する手順

新規にサイトを立ち上げる場合は前セクションの手順で設計できますが、すでにサイトを運用している場合は「既存構造の改善」が必要です。一度にすべてを変更するのではなく、現状を把握し、優先順位をつけて段階的に進めます。

現状の構造を書き出す(サイトマップ確認)

まず、サイト内の全ページのURLを一覧化します。WordPressであれば、管理画面の「固定ページ一覧」「投稿一覧」からすべてのURLを書き出します。XML サイトマップ(/sitemap.xml)が生成されている場合はそれも確認します。スプレッドシートにURL・ページタイトル・現在のカテゴリの3列を作り、全ページを記録しましょう。

問題のあるURL・カテゴリを特定する

一覧化したら、前半で学んだ3つの構造問題に照らして問題点を洗い出します。具体的には、日本語URLや連番URLのページ、カテゴリに属していない記事、分野の下にサブトピック階層がないケースなどを特定します。スプレッドシートに「問題の種類」列を追加し、各ページにどの構造問題が当てはまるかを記録すると、次の優先順位づけがスムーズになります。

特に注意すべきは、検索エンジンからの流入がすでにあるページです。流入のあるページのURLを不用意に変更すると、リダイレクト設定を誤った場合に検索評価を失うリスクがあります。Google Search Console(Googleが提供する無料のサイト管理ツール)の「検索パフォーマンス」で、各ページの表示回数やクリック数を確認しておきましょう。

優先順位をつけて段階的に改善する

問題点を洗い出したら、すべてを一度に直そうとせず優先順位をつけます。以下のマトリクスを参考にしてください。

改善項目 難易度 SEO効果 推奨順序
記事をカテゴリに分類する 低(管理画面で操作可) 中〜高(記事グループが機能し始める) 1番目
カテゴリのslugを英語に変更する 低(管理画面で操作可) 中(URL構造が改善される) 2番目
看板分野にサブカテゴリを追加する 中(カテゴリ設計が必要) 高(分野の深さが伝わる) 3番目
既存ページのURLを変更する 高(リダイレクト設定が必要) 中(変更自体は評価に直結しない) 4番目
ディレクトリ階層を全面再設計する 高(全ページに影響) 高(構造改善の効果大) 5番目(段階的に)

カテゴリの分類やslugの英語化は管理画面だけで完了するため、まずここから着手するのが効率的です。

301リダイレクトの設定方法(WordPress)

URLを変更する場合は、必ず旧URLから新URLへの301リダイレクト(恒久的な転送)を設定します。WordPressでは「Redirection」プラグインを使う方法が手軽です。管理画面の「プラグイン」→「新規追加」から「Redirection」を検索してインストールし、有効化します。設定画面で「転送ルール」を追加し、「ソースURL」に旧URL、「ターゲットURL」に新URLを入力すれば完了です。

リダイレクトを設定しないと、旧URLにアクセスした訪問者が404エラー(ページが見つかりません)に遭遇し、蓄積された検索評価も失われます。設定後は、旧URLにアクセスして新URLに転送されることを必ず確認してください。転送ルールが増えてきたら、定期的にリダイレクト一覧を見直し、不要になったルールがないか確認する習慣をつけましょう。

サイト構造の改善を自力で進めるのが難しい場合は、キジラクの専門サイト制作代行でサイト構造の設計から実装までをサポートすることも可能です。

サイト構造設計でやってはいけないこと

最後に、サイト構造設計でよくある失敗パターンを4つ挙げます。いずれも「良かれと思ってやった」結果、逆効果になるケースです。

階層を深くしすぎる(5階層以上)

「細かく分類したほうが整理される」と考えて、5階層・6階層と深くしすぎるのはNGです。階層が深いと、検索エンジンのクローラー(巡回プログラム)が末端のページにたどり着きにくくなります。また、URLも長くなりすぎて読みにくくなります。弁護士サイトでは3〜4階層が上限と考えてください。

カテゴリが重複する構造にする

1つの記事を複数のカテゴリに登録すると、同じ記事が異なるURLで表示される「重複コンテンツ」の問題が発生することがあります。たとえば「離婚と慰謝料の関係」という記事を「離婚」と「慰謝料」の両方のカテゴリに入れると、「/divorce/isha-ryo-kankei/」と「/consolation-money/isha-ryo-kankei/」の2つのURLが生成される可能性があります。原則として1記事1カテゴリにし、関連する別カテゴリへは内部リンクで接続するのが正しい方法です。

URLを頻繁に変更する

「もっと良いslugを思いついた」「カテゴリ名を変えたい」といった理由でURLを頻繁に変更するのは避けましょう。URLを変更するたびに301リダイレクトが増え、管理が煩雑になります。また、リダイレクトの設定漏れがあると検索評価の損失につながります。URLは最初に決めたら原則変えない──この意識が重要です。

一度に全部を変えようとする

既存サイトの構造改善で最もよくある失敗は、「全ページのURLとカテゴリを一度に変更しようとする」ことです。変更箇所が多いほどリダイレクトの設定漏れや設定ミスのリスクが高まり、一時的に検索順位が大幅に下がることもあります。前セクションの優先順位マトリクスに沿って、まずはカテゴリ分類から始め、URLの変更は看板分野から段階的に進めてください。

✓ 実践チェックリスト

  • □ 自事務所の取扱分野がサイト上でカテゴリ化されているか確認した
  • □ 各分野のサブトピックを洗い出し、ディレクトリ階層に整理した
  • □ URLが英語slug・ハイフン区切りの命名ルールに統一されているか確認した
  • □ 地域ページ・事務所紹介・お問い合わせの配置を決めた
  • □ URL命名に広告規程上の注意が必要な語(「専門」等)がないか確認した
  • □ 既存サイトで変更が必要なURLの優先順位を決めた
  • □ URL変更が必要な場合の301リダイレクト設定方法を理解した

サイト構造とURLの設計ができました。次の「内部リンク設計」の記事では、設計した構造の中で記事同士をつなぐ内部リンクの張り方を学びます。内部リンクを正しく張ることで、検索エンジンがサイトの構造をより深く理解し、読者の回遊性も高まります。

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